「うちでも合格したから、きっと大丈夫。応援しているね」という気持ちからの連絡かもしれませんが、言葉通りに受け取れない可能性があるので、事前にお互いにそういう事はしないというルールを決めておいた方が良いでしょう。

 ママ友・パパ友とその類の話をするエネルギーやタイミングがないようであれば、受験期間は通知しない設定にするなどの工夫もおすすめします。

 では逆に必要な情報、そして合否に関わる有益な情報は何か。それは、「その学校の前半日程でどんな問題が出ていたか?」という出題情報です。

 特に、算数と理科が重要です。例えば、理科の物理単元で「力」と「音・光」が出題されていたら、次回は「電気」が出る可能性が高そうだという予想が立ちます。もちろん、絶対にその単元が出題されるかどうかは蓋を開けてみるまで分かりませんが、やる事が明確になると気持ちも落ち着いてくるものです。

 そもそも入試が続いていますので、単元を絞った対策をするしかありません。時間がない場合は、テスト前にその単元の資料集を眺めておくだけでもいいでしょう。また、受験を迷う場合には、自分の得意単元が出るかも知れないという情報は、受験してみようかという気持ちの後押しになるかと思います(その単元が出なかったらどうしてくれるの?というお気持ちもあるかもしれませんが、受けない限りは、合格の可能性がありません)。

 ちなみに出題情報に関しては、大手塾であれば生徒や学校から入手していることと思います。また、学校によっては試験が終了した段階で、入試問題をHPに掲載してくれるところもあります。事前に確認しておくと良いでしょう。

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 最後までお読みいただき、ありがとうございました。中学受験は入試会場までたどり着くだけでも素晴らしいことだと思います。そしてその機会は、親子の絆があってこそ生まれるものだとも思います。入試期間はさまざまなドラマがあるかと思いますが、さらにその絆が深まることとなるようにお祈り申し上げます。

(次回は2月に公開予定です)

【中学受験】本番直前までに親が絶対確認すべき「5つのポイント」とは?