今でこそAIの使用範囲は限られていますが、AI技術は人間の想像をはるかに上回る速さで進化しています。実際に、知人でAI研究家である落合陽一氏によると、AIが人間の国語力に追い付くのは2026年ごろと予想されていたものの、2023年にすでに追い付いてしまったということでした。何十年という長いスパンではなく、数年単位でAI活用の場は多角的に広がるはずです。

Siriの使い方は簡単
話しかけるだけでOK

 AIの進化はめざましく、現在ではiPhoneに搭載されている「Siri(シリ)」のようなスマートフォンのAIアシスタント機能や翻訳、医療画像診断、自動運転技術などに活用されています。

 たとえば、シリに「7時にアラームをかけて」と話しかければ、何も操作をしなくてもアラームを設定してくれます。シリが対応できることは限られているかもしれませんが、とても便利な存在です。iPhoneを買ったものの設定の仕方がわからない方や、指先の細やかな操作が苦手な方でも、ただ話しかけるだけでiPhoneを使えるのです。もしかしたら、これがAIだと知らずに使っている方もいるかもしれませんね。

 巷ではAIに関するニュースが飛び交っていますが、一体何なのかわからないし、なんだか難しそうだと感じている方も多いでしょう。ですが、話しかけるだけで使えるなら「私にもできそう」だと思いませんか?

 例として、すでに身近に使われている具体的なAI技術をご紹介します。

 音声で話しかけた言葉をテキストとして文字に起こしてくれる機能で、チャットアプリのLINEなどで使われています。指でせっせとテキストを入力せずに済むので、慣れるととても便利です。

 ほかにも録音した会議の議事録やインタビューをテキストへ変換してくれるサービスもあります。