mixi2の特徴~X(Twitter)に似た短文投稿型SNS
2024年は奇しくもmixi誕生20周年という節目の年であった。そのタイミングで出てきたmixi2の開発を統括しているのは、かつて初代mixiをつくった笠原健治氏だ。2013年にMIXI社の社長の座を譲り、現在は取締役会長として新規事業に注力している。
笠原氏のインタビューに入る前に、mixi2がどんなSNSなのかを簡単に紹介したい。
初代mixiの基本方針が(1)ユーザーの日記が中心コンテンツ(日記の日付は変更不可)(2)日記とは別に、コミュニティがあり、イベント機能もある(3)パソコンで書き込む(後にケータイ、スマホに対応)(4)ストック型コンテンツ(5)相互にフォローしあうことで「マイミク」になれる、だったのに対して、mixi2は以下のような特徴がある。
(1)ユーザーの短文投稿(最大149.3文字:逆から読むとミクシィ)が時系列に並ぶ
(2)コミュニティ機能、イベント機能があり、フォロワーの投稿と同じタイムラインに並ぶ
(3)スマホアプリで利用(iPhone版、Android版アプリあり)
(4)フロー型コンテンツ
(5)フォローする/外すのは自由
(6)投稿する時の文字を大きくしたり、スマホを震わせたりできる「エモテキ」機能
(7)投稿内容に対して、さまざまな絵文字でリアクションできる(基本はポジティブなもの)。リアクション用の絵文字は、コミュニティなどでは自作して種類を増やすこともできる。
短文投稿が時系列で一列に並ぶため、見た目や使い勝手としてはX(Twitter)に近い。投稿に対して、返信/いいね(リアクション)/リポストができるのもほぼXと同じだ。「フォロー」タブには自分がフォローしている友人やコミュニティの投稿内容が時系列で並び、「発見」タブには興味がありそうなコミュニティの投稿や“最近mixi2を始めたユーザー”など、運営サイドのおすすめする内容が表示される。
リアクション用の絵文字はSlackやMisskeyと似ている。Xでは「いいね」しか付けられないが、mixi2では「いいね」「最高」「尊」「笑」「wwwwww」「わかる」「ありがと」などなど数十種類のリアクション絵文字が選べ、1つタップするだけで相手に気持ちが伝わるのがポイントだ。テキストでいろいろ書き込むよりも手軽なので、なんということのない日常的な投稿でも反応がつきやすい印象がある。