勢いを感じる「玉川学園」「目白研心」
共学校では、多摩大学附属聖ヶ丘[一般2回](96人・1.41倍)が多くの受験生を集めていた。10月2割強減、11月半減、12月3割減と減少傾向が続いており、23年1.24倍程度まで25年には緩和する可能性が出ている。一方、23年1.42倍から大きく上げている玉川学園[一般クラス2回](65人・2.24倍)は、10月2倍増、11月3割半増、12月5割半増と揺れて入るものの増加基調に変わりはなく、25年は3倍乗せの勢いとなっている。
23年1.81倍から大きく下げた目白研心[2回2科・4科](53人・1.36倍)は、10月1割半増から3割半増、12月7割半増と人気続伸となっており、25年は2倍を目指す展開となっている。22年1.21倍は実に受けやすかった。22年1.14倍、23年1.31倍と順調に伸ばしてきた城西大学附属城西[1回午後](49人・1.88倍)は、10月に1割半増で続伸かと思われたものの、11月3割減、12月2割減となっており、25年は1倍台半ば程度まで緩和するかもしれない。関東学院六浦[A-2日程](62人・2.7倍)も22年1.5倍、23年2.6倍と人気を上げてきた入試回である。10月の志望者数が8割半増と大きかったが、11月1割弱増の後、12月は2割増に落ち着いている。25年は3倍にどこまで迫るか。
最後に、24年の受験者数は少ないながらも、勢いを感じさせるGランクの学校に触れておきたい。東京家政学院[2月1日午後](24人・1.14倍)は11月の1割増から12月は2.4倍増と爆上がりしている。25年も受けやすくて受かりやすい状況に変わりはなさそうだが、注目される。東京純心女子[私立型〈2〉](23人・1.21倍)は11月2倍増から12月4割半増となっている。23年1.31倍を25年は超えるかもしれない。
明星[特別選抜クラス2回](21人・3倍)は2科入試で、22年4倍、23年1.86倍と動くように、その倍率は合格者数次第でもあるが、10月2倍増、11月4割半増、12月2割半増と緩んではいるものの25年は受験生が少し増えそうだ。22年は1倍だった共栄学園[2回](30人・1.43倍)は志望者数がごく少ないため25年の倍率予想は難しいが、さらに受験生を積み増す勢いは感じられる。
■四模試から2025年度の動向を見る「首都圏の学校」記事のまとめ
首都圏男子校/首都圏女子校1(難関・上位・中堅校)/首都圏女子校2(神奈川・千葉)/首都圏女子校3(中堅・中位校)/埼玉共学校/千葉・茨城共学校/神奈川共学校/東京共学校(23区東部・北部)/東京共学校(23区西部・南部)/東京共学校(多摩地区)/東京共学校(都心)/1月入試(男子受験生編1)/1月入試(女子受験生編1)/2月1日午前入試(女子受験生編2)