好調な共学校「日本大学」と「安田学園」
同じく神奈川にあるCランクの日本大学[A-2日程]は、105人で2.28倍(2023年2.2倍、22年2.65倍)の[AF]が12月の2割弱増まで伸び、53人で2.21倍(23年2.41倍)の[GL]は9割増しと絶好調、25年はそれぞれ2倍台半ばと3倍超えが見込まれる。國學院大學久我山[ST1回]は、189人が受けて3.57倍(23年3.42倍、22年3.44倍)と狭き門である。微減から12月は1割減となっており、25年は3.4倍台にとどまるかもしれない。
ここからは12月の志望者数合計が100人未満となる。138人で3倍(23年3.87倍、22年3.07倍)の青稜[1回B]は10月の前年並みから、2割減、3割減と志望者数が減少、25年は3倍を割れそうだ。午前はCランク共学校では最多の受験生を集めた安田学園。午後は133人で2.61倍(23年3.11倍、22年2.26倍)と隔年現象を感じさせる[2回]が、3割前後の増加基調を維持しており、25年は3倍乗せの勢いである。
淑徳[スーパー特進東大選抜1回]は、119人が受けて1.53倍(23年1.55倍、22年1.68倍)と午後では最も受けやすいが、12月に微減となっており、25年も1倍台半ばを保ちそうだ。他に受験者数も志望者数も少人数で高倍率の二つの入試回にも触れておこう。39人で6.5倍(23年4.8倍、22年7.6倍)のドルトン東京学園[一般2月1日特待型]と38人で3.8倍(23年5.25倍、22年3.86倍)の三田国際科学学園[2回IC]で、前者は3割増、後者は3割減と対照的だ。それぞれ25年は5倍台と4倍台に落ち着きそうである。
17校が該当するDランクの半分は女子校となる。受験生のボリュームゾーンだけあって、12月の志望者数100人超が9校、24年受験者数100人超が12校と女子校を中心に人気の入試回がそろう。受験者数400人台の三つの女子校から見ていこう。
最近人気上昇が続く三輪田学園[1回午後]は、485人で3.05倍(23年1.99倍、22年1.76倍)と3倍に乗せた反動で、10月・11月の2割減から12月は3割減となった。25年は2倍台になりそうだが、2倍を割るまではいかないだろう。
これが初回となる恵泉女学園[1回]は人気の併願先でもあり、志望者数合計が受験者数を大きく上回る珍しい入試回の一つでもある。448人が受けて1.77倍(23年2倍、22年2.09倍)といささか緩和気味だったが、志望者数は11月・12月と2割増が続き、25年は再び2倍乗せの勢いである。
405人が受けて1.58倍(23年1.62倍、22年1.56倍)と受けやすい大妻中野[2回アドバンスト]は、前年並みから少しずつ勢いを落として12月には1割弱減となった。25年も1倍台半ばの受けやすい状況が続くだろう。