「日本女子大学附属」が1日午後に参入

 2024年に267人が受験、1.96倍(23年1.96倍、22年1.69倍)の跡見学園[特待1回]は、1割弱増が続いていたが、12月は2割増に伸びている。25年は創立150周年の節目ということもあって、2倍乗せは確実な情勢である。一方、258人で1.45倍(23年1.52倍、22年1.68倍)の晃華学園[2回]は、10月の1割弱減から1割半減、12月は2割半減と勢いがない。25年は1倍台前半まで緩和が見込まれており、狙い目の入試回となりそうだ。

 志望者数がごく少ないため見落としがちだが、横浜女学院[特別奨学Ⅰ]は募集人員3人に対して219人が受験、合格者4人で54.75倍(23年59倍、22年52倍)というまれに見る高倍率となっている。10月・11月は志望者数が5割前後増えていたが、12月は4割弱減と大きく下げており、25年は合格者数次第ではあるが、倍率が大きく緩和しそうだ。

 25年に新設される日本女子大学附属[2回]は、午前の記事中でも触れたように、[1回]からの20人と合わせて30人の募集定員としたが、12月の志望者数合計を見ると、200人まではいかないものの160人程度は受験しそうな状況になっている。24年に横浜雙葉が2回目の入試回を設けたことで全体の受験者数が2倍増となった成功パターンが、こちらでも再現されることになりそうだ。

 恵泉女学院同様、午後入試が主体の清泉女学院[2期]は、148人が受けて2.14倍(23年2.14倍、22年2.98倍)だったが、12月に1割半減まで戻したものの、25年は2倍程度に落ち着きそうだ。142人で4.06倍(23年2倍、22年4.58倍)と隔年現象が見られる昭和女子大学附属昭和[本科コースAP]は、10月の2割減から11月・12月に1割半減まで戻してはいるものの、25年は4倍を割りそうだ。

 Dランクの共学校で12月の志望者数合計が100人を超えているのは、関東学院[一期B]のみである。139人が受けて2.44倍(23年2.18倍、22年3.56倍)だった。10月の1割半増から2割増、12月は3割増と人気上昇中で、25年は3倍を目指す展開となりそうだ。

 ここからは24年受験者数が多い順に見ていこう。女子校と比べて高倍率が目立つ。160人が受けて4.32倍(23年6.15倍、22年5.29倍)のかえつ有明[2月1日午後特待]は、1割減から3割減まで揺れた後、12月に2割減となった。25年は4倍程度まで緩和するかもしれない。148人が受けて3.79倍(23年5.27倍、22年3倍)の東洋大学京北[一般2回]は、男子ではEランクとなっている。[算理][算国]という二つの入試区分があるものの、志望者数では1:9で後者を選ぶ受験生が圧倒的に多い。志望者数は1割弱減ということで、25年は4倍を超えることはなさそうだ。

 100人で4.55倍(23年2.41倍、22年2.45倍)と24年に跳ね上がった順天[1回B]は、反動で緩和するかと思いきや、10月3割強増、11月4割弱増、12月5割半増とさらに勢いを増している。25年は6倍乗せも視野に入る狭き門となりそうだ。