たとえば、「社交性が高い」ことが強みの人は、「人間関係で悩みがち」だったりします。つまり、強みは一方であなたの伸びしろだとすれば、克服するために苦戦するくらいなら強みをいかにして最大化できるかを考えたほうが手っ取り早いというわけです。
「こうなれたら最高」から
逆算して目標を設定
次はいよいよ「ビジョン」です。これが目標設定のポイントの2つ目です。
この時に重要なのは、まずは5年後の自分のビジョン(=目標)を定めることです。ここでの「ビジョン」とは、「成功イメージ」とほぼ同義語と考えてください。
今から5年も先のことですから、かなり大きく成長している自分をイメージすることになります。そして、その姿から逆算して、3年後、1年後、6ヵ月以内というふうに、目標と行動することを考えていきます。こうなりたい自分を具体的にイメージして、1つずつ細かく目標を決めていきましょう。
そして、もう1つ重要なのは、「ちょっと背伸びした目標を立てる」ということです。「大して努力せずとも達成できそう」と思うような目標を立てても、あまり意味がありません。あくまでも、今の自分にとって少し難しい、背伸びをした目標を設定することが大切です。
たとえば、「5年後に今の4倍の売り上げをつくるセールスパーソンになる」としてみます。今の4倍ですから、そうかんたんなことではありません。でも、そのためにまず「3年後には3倍にする」、そして「1年後は1.5倍にする」と段階的に目標設定をしてみると、まったく実現不可能な目標ではなくなります。
さらに、6ヵ月以内に実施すべきアクションプランとして「半年で1.2倍」という目標を立ててみましょう。「それくらいできなければ!」と、むしろ奮い立ってきませんか?