脳の健康に重要なことは
「腸内細菌の多様性」

 よく脳にいい食事も紹介されますが、必ずしもそれだけを食べていればよいというわけではありません。それには理由があって、近年脳の健康に重要なことは「腸内細菌の多様性」と考えられているのです。これが「脳にいいから」とその食材ばかり食べると、その栄養素をうまく使える腸内細菌ばかりが増えてしまいます。

 またダイエットの観点からも、いろいろな食材を取り、多様な腸内細菌が育つことで痩せ体質になるといわれています。ある特定の腸内細菌の独り勝ちが良くないということは、行き着くところは偏りのない食事ということになりますね。

 いろいろなものをバランス良く食べる。できれば普段はカロリーを少し控えめに、肉よりは魚中心、ごはんを6~7分目にするようなごく軽い糖質制限がお勧めです。

パフェやケーキ…
甘いものを食べるなら食事の直後

 これも無理する必要はなく、食べたいときは食べましょう。私も、パフェやケーキを楽しむことはあります。ただ「空腹時」に食べてしまうと、血糖値の山が高くなってしまうので、改まった「おやつの時間」より食事の直後などがいいと思います。

 私は以前、超甘党だったのですが、軽い糖質制限をしたことで味覚が鋭敏になり、ほんの少しの量で満足できるようになりました。野菜やドレッシングにも甘みを感じ、幸せな気持ちになります。

 運動も食事も、ポイントを押さえれば新しい習慣化に成功し、食後に眠くならずに仕事に集中でき、スマートな体形を維持できるでしょう。この根底にあるのは、実は「知的好奇心」なのです。見たい、聞きたい、知りたい、行きたい、やりたいなどいろいろなことに興味関心を持つ、いつもワクワクときめいている状態です。

 私の場合は知的好奇心の根幹にあるものは、「美」。美しいものが好きで、どうしたら美しくなるのか、体の健康も、体形も、目にするもの、取り組むものに対する「美」への探究心が知的好奇心を生み出し、行動、そして結果に結びついています。

 みなさんの脳にも知的好奇心があり、その根幹となる“何か”があるはずです。それを見つけることで、新たなビジネスモデルも生み出せます。次回お話ししましょう。

>>第4回は2月5日(水)に配信予定です