さらに週末を挟み、なんと2月3日の午後にはスズキから「受注停止のお詫び」というリリースが出される事態に。発表から5日間で約5万台の注文が入ったそうです。ジムニーノマドの月間目標販売台数は1200台ですから、単純計算で発表後5日間の受注をさばくだけで3年5カ月もかかります。1月30日に発表して4月3日に発売開始というタイムラグを設定したのはスズキもある程度この事態を予想し、生産・輸入計画を立て直すためだと思われます。しかしこの台数……。果たしていつ頃事態が落ち着くのでしょうか。
ジムニーの5ドアを求める声は、はるか昔からあったが……
現行型ジムニー&ジムニーシエラは2018年のデビューと同時に大ヒットし、長期の納車待ちが発生しました。それは今なお続いています。これまでジムニーと言えばプロユースや競技などを楽しむ人が選ぶクルマというイメージでしたが、現行型は「ジムニー女子」に象徴されるように、一般ユーザーから多く選ばれています。そうなると「5ドアがあるといいんだけど……」という声が上がるのは当然。
実はジムニーの5ドアを求める声は、遥か昔からあったそうです。しかし軽自動車だとFRパッケージの関係でリアドアを設置するスペースが取れません。シエラもボディはジムニーと共通ですから5ドアにするのは無理。ボディを延長する方法もありますが、利益が出るだけの販売台数が見込めずに、企画が動き出すことはなかったといいます。