お金持ちの家に生まれ育ち、大学を卒業して間もなく結婚。3人の子どもを授かるも離婚した。実家に出戻ったものの、父親の会社が倒産し、49歳で住む家を失った。ついには預金通帳の残高がほぼ0円に……それまでとはうって変わって赤貧生活に陥り、裸一貫で整体院で働くようになった。自分の力で人生を切り拓いてきたとき、今度は末期寸前のがんを患うことに。そんな波乱の人生を乗り越えて「今がいちばん幸せ!」と断言する『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)の著者が、毎朝起きるのが楽しくなるライフスタイルを【人間関係】【食事】【睡眠】【健康】【メンタル】【ファッション】【インテリア】【パソコン】とテーマごとに紹介する。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

持っていけるものは限られていた
広いマンションから子ども3人とともに狭くて古いアパートへ転居したので、持っていけるものは限られていました。持っていくものの優先順位は、生きるために最低限必要な鍋釜類と食器、子どもの学用品と家族全員の着るものです。
収納スペースの不足という問題
この「着るもの」というのが、場所をとるんですよね。母親である私と中学生以上の子ども3人分。しかも、日本のように四季のある国では、その季節に合った衣服が必要です。
となると、それらを収納するスペースが必要になります。でも、移り住んだ部屋には、収納といえば1間の押し入れがあるだけ。広々としたクローゼットなど望むべくもありません。
壁一面をクローゼットにするアイデア
6畳間の和室に仁王立ちした私は、ふと思いつきました。
「もしかして、この6畳間の壁一面を全部クローゼットにしてしまうといいのでは?」
6畳間の壁の幅は2間(約3.6m)。2間分の収納スペースがあれば、季節のものはもちろん、季節外のものも全部収納できると思ったのです。
突っ張りポールを活用した収納づくり
当時、床から天井までの「突っ張りポール」というのが登場したころで、賃貸住宅に住む人の間で重宝がられていました。その突っ張りポールを利用して、クローゼットスペースをつくったのです。
つくり方はこうです。
1. 突っ張りポールを3本買ってきて、壁の両端と真ん中に設置。
2. 突っ張りポールを立てる位置は、壁から50~60cm手前。
3. 突っ張りポールの間を横に渡す物干し竿のようなものを買ってきて、そこに布をカーテン状に下げて目隠しにする。
クローゼットの完成と気持ちの変化
これで壁一面の目隠しができました。目隠しの向こうがクローゼットで、そこに洋服を吊るして収納できるポールハンガーが数台。さらにカラーボックスを何個か買ってきて、洋服を畳んで入れ、タンス代わりに使うことにしました。
生活感を出すことなく、洋服を収納できるようになり、ちょっと気持ちが明るくなりました。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。