この先の人生に対して不安を感じると同時に、期待を寄せる面もあるのではないでしょうか。これまで仕事にしろ家族の世話にしろ、やるべきことに縛られ、自由にならないことが多かったはずです。そんな役割から解放されるわけです。
たとえば、これまで必死に働いてきたのだし、これからはのんびり過ごすのもいいかもしれない、それが許されるのだからという人もいます。もういい加減のんびりしてもいいだろうというわけです。
社会的役割は十分果たしてきたと思うし、これからは好きなことをして楽しむ時間ができると思うとうれしくてたまらないというように、役割喪失を役割からの解放として前向きにとらえる人もいます。
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これからは家族のために稼ぐ役割から解放されるので、これまで我慢してきた「ほんとうにやりたかった仕事」にチャレンジしてみたいという人もいます。家族の生活が自分の収入にかかっていると思えば、十分な稼ぎにつながるかどうかわからない転職などできなかったでしょうけれど、そうした肩の重荷がなくなれば、稼ぎよりもやりたいこと重視で生活を変えることができます。
社会的な縛りがなくなるこれからの時期は、第二の青春時代になるかもしれません。自由が手に入るので、「今からワクワクしています」と、非常に前向きになる人もいます。やるべきことが決まっていないということで不安になる面もありますが、それは逆に何をしてもいい自由が手に入ったということでもあります。そんな状況は青年期以来だと受けとめる人もいるのではないでしょうか。
そうかと思えば、人生100年時代といわれ、まだまだ若い人たちに負けないと思うし、引退せずに再雇用とかで仕事を続けていこうと思うという人もいます。
あなたはどのような不安や期待を抱いているでしょうか。