「夫婦で別会計、どう管理したらいい?」→マネーのプロが教える対策が参考になる写真はイメージです Photo:PIXTA

投資を始めたいけれど、貯蓄をしつつ投資資金も確保するにはどうすれば……と感じている人も多いはず。そんな世代もライフステージも異なる相談者たちにお金のプロが答える!収入と支出の見直しや家計簿の活用で、お金の使い方を「見える化」するコツも紹介。無理のない資産形成を目指し、一歩ずつ確実に将来への備えを始めよう。※本稿は、市川雄一郎『知識ゼロからの株で3000万円貯める技術』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

投資資金を差し引いた
状態で家計を考える

 この先の人生を経済的に安心して暮らすには、それなりの貯蓄が必要です。しかし、よほどの高額所得者でもない限り、生活費や子どもの教育費などを引いていくと貯蓄できる金額は限られてきます。いくら頑張って貯蓄をしても、豊かな老後を送るだけの資金を確保することはなかなか難しいといえます。

 そこで、貯蓄をしつつ投資を始めることをおすすめしていますが、何の知識もないままに投資を始めるのは危険です。せっかく貯めたお金を投資で使い果たしてしまったり、生活費まで投資に回して、必要なときすぐにお金をおろせないケースも見聞きします。投資に注ぎ込みすぎて家計が苦しくなっては、元も子もありません。

 堅実に投資を行うには、家計とは切り離して考えることです。月月の生活費の中から余った分を投資資金に回す、というのではなく、最初から投資資金を引いた分を今月の生活費とするのです。

 本記事では、毎月どのくらいの金額を投資に回せるのかを考えていきます。投資資金を少しでも増やすために、自分の収入や支出の内訳を把握して、家計の見直しをしていきましょう。

支出を抑えるために
大事なのは「見える化」

20代Aさん 投資を始めてみたいけれど、そもそも貯蓄もなく、余裕がありません。どうしたら貯められるようになりますか?

 なぜ貯蓄できないのか、お金に対する意識やお金の使い方を見直してみましょう。そして、毎月5000円~1万円でもよいので貯める癖をつけてみてください。強制的に貯めたいなら、給与天引きの積立定期預金などもおすすめ。貯蓄を優先しながら、少ない金額で投資をするのもよいでしょう。

40代B子さん 4人家族の家計をうまくやりくりするにはどうしたらよいのでしょうか?何かとお金がかかり、毎月、予算オーバーしています。

 ノートでもアプリでもよいので、家計簿をつけてみましょう。食費にいくら、光熱費にいくら、など支出の内訳を見えるようにすると、使い過ぎの費目がわかってきます。