メンタルケアや動物シェルターも
24時間のボランティア分業体制

エスニック料理から高級ブランド服まで…ロサンゼルス山火事の被災者支援が凄すぎた【現地取材】LA郡政府のメンタルヘルス専門ブース

 そして「衣料品コーナー」である体育館を出ると、ロサンゼルス郡政府のメンタルヘルス専門のブースが設置されており、被災して精神的に苦しい状況にある人たちが、無料で相談できるホットラインの情報や、ワークショップの連絡先、自殺予防のクライシス・ホットラインの情報などが配布されていた。

 その向こうの建物には、缶詰や粉ミルクや生理用品やおむつなどの必需品を大量に配っている「支援物資配給所」が設置されており、全て無料で提供されていた。

 圧倒的なスピードと物量とそれを支える無数の住民ボランティアたち。さらに全米から派遣されてきた米赤十字の被災地専門ボランティアらが24時間体制で避難所運営をこなし、各種の慈善団体がそれぞれ水や物資を大型トレーラーで提供している。

 動物のシェルターも各地に設置され、動物好きのボランティアが24時間体制で面倒をみていた。

 衣食住の全てでボランティアたちが臨機応変に分業体制を敷き、被災を免れた人々は街の至るところに設置されている赤十字やWCK、その他慈善団体のQRコードに募金したり、数時間あれば近所でボランティアに駆けつけ、コミュニティが一丸となって、総力を挙げてこの未曾有の危機を乗り越えようとするLAの底力を感じた。

エスニック料理から高級ブランド服まで…ロサンゼルス山火事の被災者支援が凄すぎた【現地取材】缶詰や粉ミルクなどを無料で配布
エスニック料理から高級ブランド服まで…ロサンゼルス山火事の被災者支援が凄すぎた【現地取材】