そこで管理人にすぐ草むしりをお願いした、というのが冒頭のお断り話に繋がるわけです。
ちなみにタワーマンションの屋上は風が強く、たとえ草むしりであっても作業時には命綱をつけてするそうなので、費用が高くなるとのことでした。
仕方がないので、理事長である私みずから草むしりをすることに。「草が生えるのは春から夏にかけてであって、毎月やる必要はない」と自分に言い聞かせて、ひとり無心で雑草と戦ったのであります。これがまた、ナメてかかったわけではないものの、想像していたよりしんどいもので……。
その後は年何回か他の予算を削り、草むしりも管理会社にお願いしたのは言うまでもありません。
役所なみの手続きで
修理は遅々として進まない
管理人が「修理手配中」の紙をペタリと貼ったまま、なかなか修理が進まない。そんな場所や光景は「マンションあるある」のひとつではないでしょうか。貼り紙を見れば、「ここで修理が鋭意進行中ですよ」と、やってますアピールをしているかのようですが、具体的に何がどう進行しているのか全く見えてきません。そもそも進行しているならば、紙が貼られたままの状態にはならず、実際はかなり対応が遅れているケースがほとんどです。
この遅れの原因は、タワマン内における、ものごとが決定し実行されるまでの複雑なプロセスにあります。マンションのどこかが壊れたり、不具合が起きたりしたとしましょう。はじめに管理組合の修繕委員が問題を把握し、続いて委員から修繕を依頼された管理人が業者を選定。さらに複数の見積もりを取ってから、ようやく発注が行われます。
修繕業者を探すこと自体が大変な作業で、信頼できる業者を見つけるのは、まるで砂漠でオアシスを探すようなものなので、時間がかかるのも無理はありません。これだけの手続きを経ている間「修理手配中」の紙が貼られ続けるわけですが、あまりにも時間がかかりすぎて、問題箇所がさらに悪化する可能性もあります。