バッテリーの性能と容量をアップ

F:今回はバッテリーの性能を上げ、容量も大きくしましたよね。

五:はい。

F:具体的にはどれくらい重くなっているのですか?

五:装備も充実させたので単純比較はできませんが、車重は60kgほど増えました。駆動用バッテリー単体の重量は約400kgです。

F:400kg。割と重いですね。そして体積も大きくなった。

五:はい。厚くなり、長さも増えました。バッテリーは床下に搭載していて、下方向にも伸びたので、最低地上高を確保するために車高を5mmほど上げました。

大型化されたリチウムイオンバッテリーは、クルマの底部に配置されている。最低地上高を確保するために、マイナーチェンジ前より全高が5mm上がっている大型化されたリチウムイオンバッテリーは、クルマの底部に配置されている。最低地上高を確保するために、マイナーチェンジ前より全高が5mm上がっている Photo by F.Y.

F:バッテリーがある場所はクルマの真ん中あたり。車高を上げたなら、バッテリー搭載位置に関係のないクルマの前後はクリアランスだけが増えたことになる。デパーチャーアングル※は良くなっている?

五:ほんの少しですが良くなっています。マイナー前のアプローチアングルが19.7°に対して新型が20.1°、デパーチャ―アングルは23.3°に対して23.6°です。ほとんど誤差範囲のようなものですが、多少は増えています。

横から見た3代目三菱アウトランダーPHEV横から見た3代目三菱アウトランダー Photo by F.Y.

※デパーチャーアングル…クルマの後端部と後輪タイヤの接地面を結んだ線と、地面との角度のこと。大きい方が良いとされる。