自分のことに集中して、勉強しよう

 そもそも「みんなで仲良くしましょうね」と言ったところで、仲良くなれるわけではありません。自分を磨くために頑張っている人たちが集まるから、自然と仲良くなれるのです。

 本当の進学校は「受験は団体戦だ!」と先生たちが言わなくとも、皆が自然と受験に向かっていきます。それは、誰もが自分のことに集中するのが一番だと本能的に理解しているからです(他人に興味がないという意味ではもちろんありません)。受験で大事なのは「人は人、自分は自分」と心を整えることです。

 団体戦だと思うと、「誰かのフォローをしなければ」「あの人のことを助けなければ」というところに意識が向いて自分のことが疎かになります。

 本来、そういった役回りは学校の先生をはじめとする大人が担えばいいことなので、団体戦と銘打って受験生が背負う必要はまったくありません。

雑念を取り払おう

 大学受験でカバーしなければいけない勉強内容は膨大です。それは受験生が自分のことに集中し、全力を尽くしてはじめて終わるかどうかという分量です。東大や京大などの超名門校ともなれば、毎日とにかく勉強をしてようやくスタートラインに立てるレベルとも言えます。

 そんな挑戦に挑む受験生には、あれこれと心配している余裕などありません。ですが、「受験は団体戦」という言葉は、自分のことに集中しなければいけない受験生に対して「クラス全体のマネジメント」を強要しています。

 友達は大事ですが、それは利害のない純粋な関係だからいいのであり、受験という試練の場でお互いを縛り付け合うものではありません。そんなことをしてしまえば、せっかくの友人関係も受験を機に壊れてしまうことになります。

びーやまwakatte.TV・びーやま氏(Photo by Akifumi Shintani)

 現に、受験で自分だけが一般受験で落ちてしまい、もともと仲のよかった推薦組となんとなく疎遠になってしまったというケースは毎年何件も聞きます。これも友人関係を受験に持ち込んでしまったのが1つの原因です。

 ですから、受験生は先生をはじめ周囲の応援してくれる人たちに対して感謝する必要はありますが、まずは自分のことだけに集中しましょう。加えて、皆さんが自分のことに集中しているほうが、まわりも触発されて、結果的にいい雰囲気になると思います。

 受験なんかに絡めなくとも、皆さんと友達の関係は簡単に切れませんから、そこは別のものと考えていきましょう。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。