そこをどうにかして突破できないか、何度も何度も某社のあたおか社員さんと話し合いをしました。なんとか話がまとまっても、本番直前に予定していたことがNGになることも……。

 主演俳優とのインタビューは、高級ホテルにて特別厳戒体制で行われたのですが、我々がそのインタビュー会場に到着すると、我々の変な殺気というか、ほかのメディアとの空気の違いを勘づかれたのか、インタビュー直前には「ブリーフ団(編集部注/番組をサポートする黒子役の3人)の入室NG」「主演俳優には触れてはいけない」「主演俳優を椅子から立たせたり、何か指示をしてはいけない」とか、さらには江頭さんの代名詞である「ドーンは絶対に禁止」などの警告が我々に言い渡されました。

 ある意味八方ふさがりな状況となり、このままでは「エガちゃんねる」らしさの出ない、普通のインタビューになってしまうのではないか、という危機感がありましたが、いざインタビューが始まると、江頭さんは謎のコミュ力を発揮。

 主演俳優の手を引っ張って椅子から立たせ、自身のギャグ「取って・入れて・出す」を一緒にやることにも成功しました。

SDカードが返されない!?
緊張と爆笑の攻防戦

 ちなみにそのインタビューでは、カメラや記録メディア(SDカード)はすべて某社のもので、収録した記録メディアはロケ後に渡されるという予定でした。

 そしてインタビュー終了後、ほかのインタビューチームはすぐにそれを渡されて帰っていくのですが、我々のものだけは何度もチェックが繰り返され、なかなか渡してもらえない。

 ほかのチームがすべて帰り、我々だけがポツンと取り残されました。通告されていたNG事項を連発したため、ひょっとしてSDカードをもらえないのか……これはお蔵入りになってしまうのか……と緊張感が走りましたが、数時間かかった“検閲”をなんとかクリア!