鳥取社長は挨拶で、「過去の事故の教訓から絶えず学び続け、安全運航へのたゆまぬ努力が重ねられてきたことを、決して忘れてはなりません」と強調。また、2010年の経営破綻後、稲盛和夫氏を迎えて再建した際に策定した「JALフィロソフィ」に触れ、「『尊い命をお預かりする仕事』は社員全員の原点」と説いた。

 社長メッセージの全文は下記の通り。

JALグループ2025年入社式 社長メッセージ(全文)

 新入社員の皆さん、本日はご入社誠におめでとうございます!JALグループを代表いたしまして、一言ご挨拶をさせていただきます。

 本日、JALグループの将来を担う、約2100名の皆さんを、新しい仲間として迎えることが出来ました。社会人としての舞台に、JALグループを選んでいただきましたこと、大変うれしく思います。そして、たくさんのJALグループの仲間は、皆さんと一緒に、変化を恐れず、新たなチャレンジが出来ることに、心躍る気持ちでいっぱいです。

 最初に、JALグループ社員として大切なことを2つ、私の想いと共にお伝えしたいと思います。

 1つ目は、安全の大切さです。

 JALグループは、今から74年前の1951年に創業し、世界中の国々や日本の地域を結ぶ「日本の翼」として、社会の進歩、発展に貢献してきました。多くのお客さまが空の旅をお楽しみになり、航空が人流・商流・物流を担う社会インフラとして発展した背景には、過去の事故の教訓から絶えず学び続け、安全運航へのたゆまぬ努力が重ねられてきたことを、決して忘れてはなりません。

 今年は、123便御巣鷹山事故から40年目の節目にあたります。私達は今後も、お客さまを安全・安心に目的地までお送りする大きな使命を担っていることを常に考えなければなりません。

 今日という日に改めてお伝えしたいことは、JALグループでは、いかなる仕事であっても全て、安全運航と繋がっています。そしてその先には、お客さまのかけがえのない命をお守りしている、ということです。

 JALフィロソフィでは「尊い命をお預かりする仕事」になりますが、これは社員全員の1つ目の原点になっています。