触れてないのに「お腹がギュルギュル」「体がすっ飛ぶ」…一流の人が使いこなす「気」の力は本当だった!「前島気功療法センター」で気功の普及に努める前島豊氏 Photo by Shogo Murakami

テレビ番組などでたまに、気功の達人が手も触れずに人をすっ転がすシーンを見かけることがある。気功とはそもそも何なのか? 本当に存在する分野なのか? 実際に体験してみるために、横浜某所に気功の第一人者を訪ねた。(取材・文/フリーライター 友清 哲)

一流と呼ばれる人は
「気」をうまく使いこなしている

 手を触れずに目の前の人間を転がしたり、ふっ飛ばしたり、あるいは眠らせてしまったり。そのパフォーマンスの特異さから、どうしてもオカルト的な目線で見られがちな「気功」だが、実際、半信半疑の人も多いだろう。

 かくいう筆者もその1人。テレビなどでどれだけ凄いシーンを見せられたところで、仕込みやヤラセの類いではないかと疑いたくなるのが人情というもの。結局のところ、自ら体験してみなければ信じようがないのが本音である。

 そもそも気功は、中国の伝統医学に基づく健康法として伝えられてきた。そして「気」とは、血液と同様に人の体内に流れているものであるという。気功が民間療法的な使い方をされるのは、気の乱れを正せば体調を整えることに繋がると言われているからだ。

 これはますます体験してみたい。そこで、横浜市内で気功を用いたヒーリングを行っている、前島豊氏にコンタクトを試みた。前島氏はヒーラー(施術者)として「前島気功療法センター」を営む傍ら、ヒーラー養成講座を主催するなど、気功の発展と啓発に取り組んでいる人物だ。

 JR根岸駅から徒歩15分。「前島気功療法センター」は、住宅街の中のごく庶民的なアパートの一室にあった。まずは気功とは何か、気とはどういうものなのか、前島氏に解説をお願いした。

「気の概念を説明するのは、定義が非常に広いので難しいんです。ただ、スポーツでも芸術でも、あらゆる分野で一流と呼ばれる人物は皆、気をうまく使いこなしている人であるのは間違いありません」

触れてないのに「お腹がギュルギュル」「体がすっ飛ぶ」…一流の人が使いこなす「気」の力は本当だった!横浜市内の住宅街にある、前島氏のサロンへ Photo by Shogo Murakami