これは、22年10月にアメリカが先端半導体用の製造装置の対中輸出管理を強化したこと、23年7月に日本、同9月にオランダも同製品の輸出管理を厳格化したことから、これら輸出管理の対象となっていない半導体製造装置の輸入(中国向け輸出)が増加した可能性が考えられる。

 なお、半導体製造装置の業界によると、今後、中国以外の国・地域の投資が増加することもあり、中国向けの輸出比率は、相対的に減少すると予測されている。

 管内における24年の港別シェアをみると、第1位が下関港で62.7%、第2位が博多港で21.2%、第3位が門司港で12.3%。第1位の下関港は、海上としては全国第1位、全体でも成田空港に次いで全国第2位の輸出額となっている。

 下関港および博多港のシェアが高いのは、主要な輸出国である韓国、中国への定期フェリーが就航しており、近距離輸送におけるコストと定時性に優れていることが要因と考えられる。

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