「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

職場の出世する人は「社内にウワサを流す」。その本当の理由Photo: Adobe Stock

出世する人は「うまくウワサを流す」

皆さんの職場では、噂が流行しているでしょうか。

「あそこの役員が出世するらしい」という職場での出世に関する話から、もっとプライベートな話まで、様々あると思います。

実は、職場で出世する人は「うまく噂を流す」ことで、自分の評価をうまく上げるように立ち回っていることがあります。では、その具体的なテクニックについて紹介していきましょう。

ゴシップ好きの人に、自分の良い噂を流してもらう

そもそもですが、職場には良い噂と悪い噂があります。悪い噂は自然と広まっていってしまいますが、ここで職場で出世する人が活用しているのが、良い噂を広めてもらうことです。

例えば、あなたが昔上司のAさんに自分のトラブルを助けてもらった経験があって、非常に感謝しているとしましょう。この時、職場のゴシップ好きなBさんにその話をできるだけ丁寧に伝えておくのです。そうするとそのゴシップ好きなBさんは、あなたが上司Aさんに感謝しているという話をいろんな人に広めてくれます。

これにより、あなたの上司Aさんの株も上がりますし、さらに、それに対して素直に感謝をしているあなたの株も上がるのです。こうして、あなたとあなたの上司に対する好印象が職場で広がっていきます。

職場の評価というのは、定量評価のように見えて、なんとなくの良い雰囲気や噂などの「定性評価」で決まっている面が多々あります。これは特に伝統的日系企業(=JTC、Japanese Traditional Companyの略)では顕著です。職場で出世しない人は、こうした定性評価を軽く見ていたり、うまく操作できていないことが多いです。

こういったちょっとした振る舞い1つで、あなたの評価は良くも悪くも変わります。気をつけておくに越したことはないと思います。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)