「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

出世しない人のNG行動
多くの方は今週連休明けを迎えたのではないかと思います。連休はしっかりと休めたでしょうか。
実は、職場で出世する人は、連休明けにしっかり周りからの評価が上がる行動をとっていることが多いです。逆に言えば出世しない人は、連休明けの行動で自分の評価を下げてしまっているともいえます。
今回は出世しない人が職場でやってしまっている1つの超NG行動について紹介していきましょう。
職場にある「謎文化」の正体
そもそもですが、長期休み明けには、会社によっては何か特有の文化があるものです。これは僕が【謎文化】として紹介しているものです。「世間一般的に普通と言われていなくても、その会社では普通として扱われている文化や風習」のことを指します。
例えば、
・職場に入るときは、必ず挨拶を「おはようございます」とする文化
・休み明けには必ずお土産を配る文化
・メールを社内に書くときの文章のルールに決まりがある
などのような、会社や業界の外の人からすると「なんで?」と首をかしげてしまうような文化のことです。これは多かれ少なかれ、どの会社にも様々あると思います。
この中でも連休明けによくあるのが、「職場にお菓子を配る文化」です。
出世する人は「謎文化」をうまく利用する
「こんな文化滅びればいい」と思うかもしれませんが、職場の出世する人は、こういった文化を滅ぼす方向にではなく、うまく使って自分の出世の確率を高める方向に使います。
例えば、「お土産文化を滅ぼそうとするために暗躍する」、「自分だけ謎文化に抵抗してお土産を買わない」と言うことはしません。代わりに、お土産を配りながら、普段話すことのない人と話したり、偉い人と話したり、自分が得するにはどうすれば良いかを常に考えるようにしているのです。
このようにすれば、職場の謎文化に対する向き合い方も少し変わってくるのではないかと思います。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)