無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう!

銀行員を借金漬けにした株式投資の「勘違い」とは?
銀行員のJさんは、株式投資に対する「勘違い」が原因で数千万円の借金を背負いました。その後、「勘違い」の原因に気づけたおかげで「最強の不労所得」を発見。50歳でセミリタイアを果たせたのです。
お金に詳しいはずの銀行員がなぜ借金漬けになったのか。そして、それなのになぜ、セミリタイアできるほどの資産を築けたのか。専門家の目線から考察します。
Jさんは資産形成のために、2004年に株式トレード(株トレ)を始めました。金融商品取引法が施行される2007年までは、銀行員でも株を売買できるほど、投資規制がゆるい時代でした。きっかけはリート運営会社の株トレを同僚から勧められたこと。年金破綻や財政破綻が騒がれていた時代で、Jさんも国に頼らず自力で何とかしなければと、危機感を抱いていました。法人融資の専門家として企業の将来性を分析する能力に長けていて、株で一財産築く自信があったのです。
少額から始めてみたら、すぐに含み益が拡大。投資額さえ増やせれば、数年で数千万円稼げる手応えを感じたそうです。そこで、証券会社からお金を借りて株式を買う信用取引にも挑戦。含み益は一時、数千万円にまで達したのです。
歯車が逆回転したきっかけは、2006年1月のライブドア・ショックでした。主戦場にしていた新興市場は値を下げましたが、一時的な調整だと高を括り、ポジションを維持。思いとは裏腹に、株価は1ヵ月間で半値まで暴落したのです。
その結果、莫大な含み益はそのまま莫大な含み損に転換。証券会社からの借金も数千万円に膨らんで、あっという間に追証地獄に転落したのです。預貯金はすべて株に注ぎ込んでいたし、20年かけて貯めた財形貯蓄を取り崩しても足りません。このままでは破産ですが、サラ金に頼ったら最後、銀行員生命を絶たれます。
残された選択肢は1つしかありませんでした。身内に事情を説明して、土下座してお金を借りまくって、やっとの思いで返済したのです。正しくは、証券会社からの借金が、身内からの借金に入れ替わっただけなのですが、破産だけは免れました。
Jさんが陥った「勘違い」を分析すると、次のようになります。
最初の2年間負け無しだった理由は、Jさんの実力ではなく、運がよかっただけでした。この当時の株式市場は右肩上がりで、誰がやっても儲かりました。それなのに自分の実力だとJさんは「勘違い」をした。相場の世界は海千山千です。ファンドマネージャーでさえもトレードだけで儲けるのは難しく、顧客からいただく手数料で稼がざるをえない厳しい世界です。ウォーレン・バフェットやテスタさんのように才能ある人もいますが、凡人には真似できません。再現性がなければ、9割の人にとっては失敗する運命だったのです。
こうして5年で借金を完済し、FIREできるほどの資産を構築した
この大失態からJさんは学びました。知識だけでは絶対に儲からない……。知識を人様や社会のために役立てて、感謝されて初めてお金をもらえる……、と気づいたのです。
そこで、本業のノウハウを活かした副業ができないかと考えました。ヒントは融資先のビジネスモデルに隠れていました。融資先がやっていた築古テナントビルの賃貸を真似する程度なら、自分にもできると気づいたのです。銀行員なので物件購入資金の借入くらいは朝飯前です。
副業禁止がボトルネックでしたが、大学時代に研究した法律の知識が役立ちました。妻を社長にして、妻の自分法人経由で副業すれば違反にならないと気づいたのです。法人化で凄い節税ができることを法人取引先から学んでいたので一石二鳥です。大家業の実務は女性向きなので、安心して妻に任せられます。
そこで、ボロアパートから始めて、一棟マンションや倉庫、テナントビルやロードサイド型店舗へと大家業を拡大しました。そのおかげで5年で借金を完済し、FIREできるほどの資産を構築。人生の折り返し地点となる50歳を機にセミリタイアすることができました。
なぜ、セミリタイアできるほどの資産を築けたのか
なぜ、セミリタイアできるほどの資産を築けたのか、専門家の視点から解説しましょう。
クリティカルポイントの1つ目は、株トレという再現性のない虚業に見切りをつけて、大家業という再現性のある実業にフォーカスしたこと。その際、本業で培ったノウハウをフルに活かしたことが勝因です。
極め付きは、「最強の不労所得」を発見したこと。大家業での家賃収入には事前に労力がかかるので、不労所得とはいえません。「最強の不労所得」とは法人化による節税のほうだったのです。
法人化すると、会社法などの商法規定や法人税法が適用され、家計とは別次元の企業会計原則も適用されます。その結果、副業違反を回避しながら、驚異的な節税を実現できるようになるのです。その他、家族を巻き込んたことも、加点ポイントでしょう。
20年近い歳月をかけて先人が完成させたマニュアルを使わない手はない
「法律・財務・税務の知識がある銀行員だからできたのであって、自分には無理」と思われたかもしれません。確かに、基礎知識が何もないままでは失敗します。
そこに気づいたJさんは、誰でも真似できるようにと考えて、賃貸ビジネス・物販ビジネス・情報ビジネスを網羅した副業マニュアルを、20年近くかけて完成させました。Jさんとは、じつは私です。そこでここからは、最重要エッセンスを抽出しながら、マニュアルの使い方を伝授します。
まず最初に、あなたのスキルや価値観・関心事を言語化し、それをもとに「やりたいこと」を言語化しましょう。仕事でも、趣味でも、何でも構いません。脳裏に隠れた無意識のイメージを言語化する『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』があれば、スムーズに見つかります。
次に、言語化できた「やりたいこと」を収益化します。最初は副業未満の「副業ごっこ」から始めてください。「副業ごっこ」なら、副業禁止に違反しません。法人化は、軌道に乗ってからで十分です。本業で培ったスキルや特技・趣味などを収益化する『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』を真似しながら収益化してください。再現性があるので、あなたにもきっとできます。
参考資料:こんな簡単に儲かっていいの? 富裕層は皆知っている「史上最強の不労所得」
**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。