コツは必ず2つの行動をセットにして考えること。この習慣で行動をパターン化することで、すんなり不足行動に取り組めるようになるのだ。

 ただし、すぐに効果が実感しにくい不足行動は、モチベーションを維持しにくい。ご褒美というと子どもだましに聞こえるかもしれないが、それを加えるだけで効果が上がる可能性があるならトライしてみる価値は十分あるだろう。

キッカケづくりに効果大!
「5分間だけ勉強法」

 どんな人にも「今日はサッパリやる気が出ない」という日は必ずあるものだ。それでも、仕事ならサボろうとしたところで職場の同僚や上司の眼もあるし、責任感に突き動かされて「よしやるか」と重い腰を上げるだろうが、プライベートな学習だとここまでは気合いが入らないだろう。

「明日やればいいや」などとやり過ごし、それが積み重なっていつしか挫折してしまうのがオチだ。

「たしかに自分には意志の弱いところがある」という人のために、やる気が出ないときのとっておきの勉強法を伝授しよう。それは「5分間だけ勉強法」である。

 これは読んで字のごとく、やる気のないときに5分間だけ勉強するという方法だが、なぜ5分なのかというと、それには理由がある。

 ビジネスでは細切れ時間をいかに有効活用できるかがその人の仕事の能力を決めるといってもいい。ドラッカーが「タイムマネジメント」を強調したように、時間だけは誰にも平等な“資産”だからだ。だとすると、学習の時間は、細切れ時間をどう使うかが要となってくる。

 電車の待ち時間、職場での休み時間、コピーを取っている待ち時間、そんな細切れ時間に5分単位でできる勉強の“しかけ”を計画しておくのだ。

 実際、どんなに気分が乗らなくても「5分だけ」だと限定すればがんばれるものである。その時間にテキストを読んだり、単語カードで英単語などを覚えたりしてもいいだろう。