狂乱バブル ホテル大戦争#12Photo:PIXTA

新型コロナウイルス禍でホテル業界は大打撃を受けた。だが、コロナ禍前よりも増収を達成したホテルも存在する。収益力をうまく高めている「勝ち組」のホテルとは。ダイヤモンド編集部は、「月刊HOTERES(ホテレス)」(旧「週刊ホテルレストラン」)のデータを基に、販売可能な客室1室当たりの収益(RevPAR)の4カ年平均の増加率が高かったホテルのランキングを作成した。特集『狂乱バブル ホテル大戦争』の#12では、客室200室以下の30ホテルのRevPARランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)

ホテル業界はインバウンドで回復
30ホテルの「収益力」ランキング

 ホテル業界は、インバウンド(訪日外国人観光客)の急増で、新型コロナウイルス感染禍の落ち込みから復活した。ただし、収益力の回復動向は個別のホテルによって異なる。では、収益力をうまく高めた「勝ち組」ホテルとは。

 ダイヤモンド編集部は、「月刊HOTERES(ホテレス)」(旧「週刊ホテルレストラン」)が集計した2019~22年度のデータを基に、販売可能な客室1室当たりの収益(RevPAR)の4カ年平均の増加率が高かったホテルのランキングを作成した。

 RevPARは、年間客室売上高を総販売可能客室数で除すことで算出。客室売上高は、客室のみの売上高でサービス料などは含んでいない。

 22年度はコロナ禍による入国制限が10月に撤廃され、インバウンドの影響が反映され始めた年でもある。コロナ禍で大打撃を受けた後の各ホテルの回復の動向もうかがえる。

 本特集#10『コロナ前より「1室当たり収益力」が増加したホテルランキング【トップ36・客室201室以上】御三家の一角がトップ3入り』では、客室201室以上の中規模以上のホテルの収益力ランキングを公開した。

 今回は、客室200室以下の中規模以下の30ホテルの「1室当たりの収益力」ランキングを紹介する。次ページでは、RevPARに加え、各年度の平均客室単価や客室稼働率も4年分を示し、コロナ禍前後の各ホテルの収益を明らかにする。上位を独占したホテルとは。