【特定のスキルや経験をアピールする場合】
新興企業や特定の分野では「完成した人」や「卓越したベテラン」「一流のスペシャリスト」を求めている場合があります。雇用者側は、ノウハウが欲しいのです。
ですから自慢に聞こえないよう「このような経験があるから、こんな貢献ができる」と提供できるスキルや能力を端的に伝えることが肝心です。
面接に臨む前に、自分の強みを具体的に言語化しておきましょう。
【総合的、一般的な能力をアピールする場合】
雇用者側が求めるのは「コストパフォーマンスがよく、使いやすい人材」です。「使いにくそう」と思われないことが重要です。
肝心なのは、謙虚な姿勢や柔軟さです。偉そうな態度や、「俺の経験を見せてやる」という押し付けは逆効果。面接では、雇用主側の言葉に耳を傾け、素直に対応し、フットワークの軽さをアピールしましょう。
「誰もが一緒に働きやすそうな人」と思わせることが、採用のカギです。
雇用市場の需給バランスを
把握しておこう
これから仕事を探す方に向けて、少し注意を喚起しておきます。
さまざまな業界で人手不足が叫ばれる昨今、年金を受け取る年齢に達しても元気で、体力・知力ともに現役並みという人がたくさんいる60代は、労働市場で求められていないわけでは決してありません。
大切なのは雇用市場における「需給バランス」をしっかり把握しておくことです。需給というと難解な経済の話みたいに思えますが、じつは簡単な話。
相手が人手不足のタイミングなら採用されるチャンスはおのずと増えるし、人が余っている時期だと採用されにくくなる。それだけのことです。

和田秀樹 著
需給バランスを理解しておくと「なかなか採用されないのは自分のせいだ」などと思い詰めずに済みます。職探しで余計なストレスを自分にかけてしまっては、本末転倒ですよね。“たかが職探し”くらいに捉えていいんです。
とはいえ物事を悲観的にしか捉えられないという人は、しっかり休んで太陽の光を意識的に浴びましょう。
セロトニンが増えて気分が明るくなります。
それでも回復しなければ男性ホルモン(テストステロン)の補充療法をお勧めします。血液検査でテストステロン値を測ってから、注射でテストステロンを補うという治療法です。「泌尿器科 男性ホルモン補充療法」で検索してみてください。
それでも気分の落ち込みが直らない場合は、心療内科へどうぞ。