「ビジネス書なのに、なぜか子供たちが取り合って読んでいます」
こんな感想が寄せられているのが、2024年ベストセラーランキングビジネス書部門で4位(トーハン調べ)となった話題の書『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』です。論理的思考問題とは、知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題を指します。小中学校の受験問題、就職試験問題、Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験などでも出題されています。
そんな論理的思考問題を紹介している本書は、下は10歳から、上は84歳まで、いま、あらゆる世代で「面白すぎる!」と話題になっています。「家に置いていたら、中1の子供が先に読んでた」「ゲームばかりしている兄弟が取り合って読んでいた」などの感想が続出。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「視点を変えて考えられる人」だけが解ける問題を紹介します。

思いどおりの結果に他者を誘導できるか?
多面的思考。この力を使えば、他者を思いどおりの結果に誘導することもできます。次の問題も同様の思考が求められます。ただ、難易度は段違いですが……。
A,B,C,D,Eの5人で100枚の金貨を山分けする。
「A→B→C→D→E」の順番で「分割案」を提案し、5人それぞれに「賛成」か「反対」かを述べる。
賛成が半数以上なら、その分割案が採用される。
ただし、提案した分割案が不採用になった人は追放され、その次の人が新たな分割案を提案することになる。
5人はきわめて論理的であり、誰も追放されたくない。
そして全員、なるべく多くの金貨がほしい。
賛成でも反対でも取り分が変わらない場合、反対する。
Aはどのような戦略をとれば、最も多くの金貨を得られるだろうか?

イラスト:ハザマチヒロ
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