横浜の市街地での走行は、実に楽しい

 横浜の市街地を走行すると、実に乗りやすい。

 乗り心地は、サスペンションセッティングをコンフォートにしなくても、けっして硬過ぎるという印象はない。

 車重は1720kgあるが、クルマが重いという印象はない。

 四輪駆動を特に意識することもない。

 エンジン回転数は2000rpmあれば、自動変速モードによって普段づかいとしてスムーズな走りができる。

 中華街を抜けると、インバウンド観光客の人たちが「GT-Rだ!」と声を上げてスマートフォンをこちらに向ける機会が多い。

 首都高速に乗り、横浜を中心に周回を重ねてみた。

 むろん、サーキットではないので、制限速度内でのクルージングなのだが、実に楽しい。

 いわゆる、ワクワクするとか、気持ちがスッキリするといった表現は似合わない。

 まるで戦闘機のような特殊な高性能デバイスと時間を共有しているといったイメージだ。

 コーナーの進入時、ハンドルを切る量が少なくても、気持ち良く旋回は始まり、コーナリング中にハンドルを強くホールドすることもなく、軽くアクセルを踏み込むと自然にコーナーを駆け抜けていく。

 進入路や合流路で、加速する際、エンジン回転数が3000rpm近くになると570馬力の片りんが見えるが、制限速度を考慮すれば、それから先は未知の世界として取っておきたい。

GT-Rの技術展示。日産グローバル本社ギャラリーにてGT-Rの技術展示。日産グローバル本社ギャラリーにて Photo by K.M.

 では、次世代GT-Rの可能性についてどんなイメージを持ったのか?