悩みや不安が消えないのは「漠然」のせい
目標に向かって行動していても「何をやってもうまくいかない……」と、八方塞がりで、なんだかうまくいかない時期は、誰もが経験されているでしょう。
じつは悩みや不安が生じる原因は、現状を漠然としかとらえられていないからです。
問題解決の第一歩は現在地を把握すること。
たとえば、金銭面に不安があるなら、今の所持金とこれから必要なお金の額を具体的にしましょう。現状把握を怠ると、根本から目を逸らして不安が募るばかりです。
私が初対面の受講生に必ず聞く質問があります。
それは、「いつまでにどうなりたい?」という期限付きの質問です。
「いつまでにこの仕事を始める」「いつまでに○○円のお金を生み出す」「いつまでに○○の状態になる」などを宣言してもらうのです。
【例】
「2025年3月15日までに、月商80~100万円を達成します!」
「2026年1月1日までに、幸せを共有できるパートナーを見つけます!」
多くの方は「期日」や「お金」の話に抵抗感があるため、最初は逃げ腰です。
でも、この質問に答えるだけで表情が一変します。悩みから解放された瞬間だからでしょう。そして、その後すぐに具体的な目標に向かい、行動を始められるようになるのです。
このように不安の大部分は現状を把握し、その上で「いつまでにどうなりたいか」を明確にするだけで解消できます。予想も含め、あらゆる数字を把握することこそ、現実に区切りをつける近道なのです。そして、掲げた目標を貫く強さがあれば鬼に金棒です。
数字目標で潜在意識も変えられる
潜在意識の第一人者で歯学博士、経営学博士でもある井上裕之先生は、著書『潜在意識マスターの教え』(青志社)で「どうすれば達成できるか?」という問いより「絶対達成する!」という意識が重要だと説かれています。
これには先ほど説明したRASも関係しているでしょう。「絶対達成する!」と決めた目標は潜在意識に働きかけ、必要な情報が得られるようになるのです。