ようやく電池切れだった体に多少エネルギーが充電されてきたという印象です。
メンタルヘルス休職者は真面目すぎる人、責任感が強すぎる人が多いため、少し元気になったこの時期に、復職のために図書館通いを始める人がいます。まだまだ時期尚早です。
また、この時期に「早く復職したい」と考えて、主治医に復職の診断書を頼み込んで書いてもらう社員もたまにいます。
しかし、それはあくまでも会社から離れた分元気になっただけであって、このタイミングで焦りの気持ちから復職するとまた1、2ヵ月後には再休職するほどの体調不良になってしまいます。それまで以上に悪化する人もいます。
この時期の復職への焦りは、復職に向けた準備を開始する気持ちに切り替えていきましょう。
回復が早くなる
好きなことへの熱中
では、回復期はどのように過ごせばいいのでしょうか。
回復期は元気があるときは、ぜひ好きなことをして過ごすようにお願いしています。好きなこととは、復職のために何かをするということではなく、純粋に自分がしたいからするということです。
また、好きなこととは、趣味や気分転換のことです。好きなことをしている間は気分が良く、好きなことをした日は食事が美味しく食べられるようになったり、ちょっと眠りが良くなったりします。
「どのような好きなことがいいですか?」と聞かれることがありますが、好きなことは何でもいいんです。運動でも、楽器でも、手芸でも、何か熱中できることであれば何でもいいと思います。
大切なのは、復職のために何かをするという動機から行うことではなく、自然にやりたいと思うものをすることです。
この、好きなことをすることを中心に日中の生活を組み立てていくと、この時期に無理に復職のために図書館通いをするよりも回復が明らかに早いです。
気分転換や趣味が
復職後の再休職予防に
好きなことをやってもらうメリットはもう1つあります。
それは気分転換や趣味を作ることで、今後復職したときに再休職になりにくくなることです。