趣味があると気分転換になります。会社でいろいろなことがあった日も帰宅後、趣味の時間を過ごせれば会社のことを忘れたり、すっきり眠れたりします。週末に趣味に時間を使えば、1週間の気分転換になります。

 これは、復職後の再休職予防になります。趣味がある人のほうが、明らかにメンタルヘルス不調になる割合は少ないです。

 社会人になって忙しくなり時間がなくなって、いつの間にか趣味をしなくなった人も多くいるでしょう。この時期には、まずは好きなことをしていただき、趣味をいくつか作ることをお願いしています。

 夜更かしなどはせずに過ごすことが大切です。朝のアラームはまだ不要です。昼寝も、したいだけしていただいてもらって構いません。日によって活動量に差があっても、この時期であれば問題ありません。

 くどいですが、復職のための勉強や復職のための図書館通いはまだしてはなりません。

「大丈夫、きっと治る」メンタルヘルス休職者が知りたい回復への3ステップ【1万人と面談した産業医が教える!】『未来のキャリアを守る 休職と復職の教科書』(武神健之、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 就業時間(およそ9時から18時)の半分以上を何か積極的に活動をして過ごせるようになるまでは、復職ということにとらわれず、こだわらず、好きなことを中心に生活するようにしましょう。

 会社の就業時間(およそ9時から18時)の半分程度を、家でぼーっとしているのではなく、何か積極的に活動をして過ごせるようになると、回復期も終了です。家事や子どもの送迎などの時間も積極的な活動時間にカウントしていただいて結構です。

 そろそろ復職に向けて、心と体の準備を始めるのが復職準備期です。