「大事」
契約書類の原本、経費申請予定の領収書、振込用紙、各種申請書類、思い出の手紙、写真など
「大事そう」
契約にまつわる案内や定期的な通知、確認や記録をする予定の情報
「不要とも言いきれない」
お知らせ類、興味のある内容のチラシ、期限は切れたけど何かしら思い入れのある情報
「不要」
古いチラシ、役目を終えた通知など
この中でまずは「大事そう」と「大事」、「不要とも言いきれない」と「不要」をきっぱり分けてみてください。曖昧な境目にケリをつけましょう。
振込用紙や自治体の健診案内、保険の申請書類などは、埋もれて対応が遅れれば損害を被ります。投資信託・保険のレターであっても中身がただの通知とか、期日はあるけどそれほど必要でもない各種割引チラシや季節の通販カタログなどとは重要度が違いますよね。ここを認識しましょう。
「大事」は定位置へ片づけ、「不要」は迷わず処分です。「絶対に保管すべき紙」と「迷いなく処分できる紙」からやっつけていくとスタートダッシュでいい勢いがつき、その後の整理でも失敗や後悔が起きにくくなります。
「後で見る」をやめるには?
“モヤモヤゾーン”の紙の見極め術
さて、問題はその間にある紙たちです。
「大事そう」「不要とも言い切れない」これがいわゆる“モヤモヤゾーン”の紙。
情報としての価値はあまりないモノも多いのに、気持ちが引っかかって判断がつきません。そのまま放っておくといつまでもそこに残り続け、賞味期限が切れてようやく捨てる踏ん切りがつく。でもまた新しい紙がやってくれば同じことの繰り返しです。
「結局見ないまま捨てるんだけど、いつもこうやって溜めちゃう」、そんな紙の正体と、うまく折り合いをつけましょう。
「大事そうな紙」の対処法
●残すなら最新版だけに絞る
年金や保険、資産運用などの定期的な通知は処分しても問題ありません。残すなら最新版だけで充分ですから、古い分はごっそり処分しましょう。
●アプリ利用でペーパーレス化
上記のほかクレカの明細やレシートにも言えることですが、アプリを使えばペーパーレス化と家計・資産管理の両方が簡単に実現できて問題が一気に解決します。
紙で手元にないと忘れそう、という不安は、データが更新されたときに通知が入るようにアプリを設定しておけば大丈夫です。
大事そうな紙に「捨てたら良くないのでは…」というモヤモヤを感じてしまう人は、心も手も煩わせる元を断つことを考えてみてください。