「不要とも言いきれない紙」の対処法
●取っておく最大量を決めておく
取り扱い説明書や、今すぐじゃないけど使うかもしれないチラシやカタログなどは、ケースなどで保管できる最大量を決めてしまいましょう。「いっぱいになったら古いモノを処分」という見直しの機会を作れます。
●思い出ボックスを常設する
イベントのチラシやお知らせ、パンフレットなどが、本来の役目を終えた後で「思い出として残したい紙」になることがあります。リビングなどのアクセスの良い場所に「思い出ボックス」をひとつ用意しておくと、写真や雑貨含め、ジャンルを問わず気持ちを残したいモノたちをポイポイ放り込めます。
いっぱいになったら中身を確認、本当に残すモノだけ厳選して保管場所に移動させればよいでしょう。
「やらない」を決めることが
書類管理の最大のコツ
書類整理を終えると、多くの人が「これからは、ちゃんとやります!」と決意表明します。でも実はこれこそがリバウンドの元。片づけは「ちゃんとやろう」としないほどうまくいきます。
1 「ナナメ読みでOK」の感覚に慣れる
市民だよりや割引チラシはすぐに情報の鮮度が落ちるので、ざっと目を通して処分。クレカ明細、保険の契約内容通知などの「大事そうな紙」も同様です。
「あとで読もう」で何年分も紙を溜めてしまう人をよく見ますが、その背景には「ちゃんと読みこまなきゃ」「家計や資産をしっかり管理したい」という理想があります。実際に必要なのは、こまめな確認と現状把握。その場でサッと読み、手放す習慣のほうが実は理にかなっているとも言えるのではないでしょうか。
2 ファイリングせず「カタマリ管理」にする
学校だよりや家電の取説など、探す場所がわかればOKな書類は、ボックスなどにまとめて入れるだけで十分。カテゴリーごとに1カ所に集める「カタマリ管理」にすれば、見つけやすく分類も不要です。
3 「ちゃんとやる」を小さく、軽くする
届いたお知らせやチラシは、その日のうちに封を切って中身を出すクセをつけましょう。レター1枚捨てるだけで残す紙が減り、「ちゃんと読まなきゃ」というプレッシャーも軽くなります。
そして最後に大事なことを一つ。
忙しいとき、紙は溜めてもOK。でも「やっつける日」は決めてください。「溜まったら」ではなく週末や月末などはっきりした期日を設定するのがミソです。定期的に見直すタイミングがあるだけで、紙の山は怖くなくなります。
今回は「感情で分ける」紙の整理法を紹介しました。この連休中にぜひトライしてみてください。「紙袋に突っ込んでテーブルを空ける」付け焼き刃の片づけはもうやめて「とりあえず封を切る」から始めてみてはいかがでしょうか。
一般的な片づけの進め方については『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本で詳しく書きましたので、こちらもよかったらのぞいてみてくださいね。
(家族の片づけコンサルタント sea)