
いい噂は3人に、悪い噂は33人に伝わるという法則がある。これに限らず、職場の人間関係をよくする法則も発見されており、田中角栄や麻生太郎といった政治家も同様の手法を使っているのだとか。職場の人間関係に活用できる法則を紹介しよう。※本稿は、清水克彦『知って得する、すごい法則77』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。
不満は33人に伝わる
「3対33の法則」に注意
皆さんは「3対33の法則」をご存じでしょうか?
商品やサービスに満足した人はその経験を3人に話し、不満に感じた人は33人にその話を広めてしまうという、「良い噂よりも悪い噂のほうが拡がりやすい」という法則です。
確かに、筆者の経験から言っても、
「技術部のUさんが電話での音声をデジタル音に変換する装置を作ったんだって」
という快挙よりも、
「編成部のMさん、イベントの打ち上げで女子アナにセクハラしたらしいよ」
など、それが事実か否かはともかく、悪い噂話のほうが瞬く間に拡散します。
大学教授に転職した後、古巣の在京放送局の後輩たちと会う際も、最近、職場で起きた良いことよりも、悪いことの話を多く耳にします。
上司の無能さ、新たに加わったメンバーのダメな部分、それに不倫やセクハラといったスキャンダルのほうが面白おかしく話せるというのもあるかもしれません。ただ、それだけ、日頃の言動には注意をしておくことが重要です。
ビジネスで言えば、放送のように視聴者や聴取者がタダで見聞きできるもの、それから宿泊・飲食・旅行などのサービス業、比較的、安価な商品を製造販売している企業は要注意です。