日本は学歴社会であり、実力社会

――でも、社会は大卒以外の人に随分と厳しくないですか?

びーやま:厳しいですけど、中途半端な進学で誤魔化せるほど甘くもないと思います。

 今の日本が学歴社会であるのは間違いないですが、同時に実力社会でもあると僕は感じています。その意味では、高卒だろうがなんだろうが、自分を高めていきたい人には優しくできていると思いますし、大事な局面では学歴以外のところで判断がなされていると思います。

 少なくとも、「高卒就職、のちに社会人でありながら大学入学」みたいな意志のある選択をしている人は尊敬される社会だと僕は感じています。

 今の時代、誰でも大学に入れるがゆえに、「とりあえず大学に」みたいな風潮が強いですが、一度立ち止まってもいいと僕は思います。

 少なくとも親御さんは高い学費を払ってくれるわけですから、その思いには応えるだけの理由はもったうえで大学に進んでほしいなと。

 もちろん、その理由が高尚である必要はまったくないですが、いろんな意味で「大学を楽しみ尽くせる」ようにはしてほしいです。

――ちゃんと考えたうえでの進路選択が大事なんですね。

びーやま:そうですね。18歳は子どものように見えて、大人の1歩手前です。まだまだ親が面倒を見てくれることは多いと思いますが、そこに甘えすぎず、一度自分なりに真剣に将来のことを考えてほしいと思います。

 そこで考え抜くことこそ意味のあることですし、そこで出した答えはきっとその人にとっていい未来につながっていくのではないでしょうか。

――本日はありがとうございました。大変勉強になりました。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。