中居氏を擁護する著名人もいる。
以前から「週刊文春は廃刊にした方がいい」などこの件に関する文春の報道を批判していた社会学者の古市憲寿氏は、中居氏側からも守秘義務解除の提案があったとする点を挙げて「これが事実だとしたら、本当にひどいよね」「そもそもフジテレビを変えるための第三者委員会が、中居さん個人にフォーカスを当てる必要はあったのか」などとXに綴った。
また、関西テレビ(カンテレ)の生放送番組に出演し、関係者から事情を聞いたとした上で「当日の状況を見てもらえれば、これだけ性暴力だとか、少なくともこれだけ社会的制裁を受けるような話ではないと感じる人も僕はすごく増えると思う」 と語ったのは橋下徹氏だ。
フジテレビは4月に『Mr.サンデー』に出演した長野智子氏らが中居正広氏の問題を巡る発言で「炎上」している。(「Mr.サンデー」で長野智子氏の発言が波紋、フジテレビが見せた無邪気な勘違いとは?)
カンテレもフジテレビ系列であり、番組の出演者が間接的ではあるがフジテレビ側を擁護するような形になっている点は気になるものがある。
カンテレ元専務の性暴力疑惑報道
中居氏問題と同じ展開か
そしてカンテレについては、今週発売の週刊文春が元専務に関する性暴力疑惑を報じた。今月7日付で辞任した喜多隆氏による、メンズエステに勤務する女性に対しての性加害疑惑だ。
報道を受けてカンテレは公式サイトで「密室での出来事のため調査については限界があり、確定的な事実の認定は出来ませんが、当社としましては、調査結果を分析し外部弁護士の意見を聞いた結果、女性の訴えに一定の真実性があり、喜多氏の地位・職責に鑑み、当社の定める「倫理・行動憲章」に抵触していると判断いたしました。なお、喜多氏は、性加害について否定をしています。」などと「お知らせ」を発表。
密室での性暴力疑惑、調査に対して本人が否定するも女性の訴えに一定の真実性が認められるという、奇しくも中居氏と同じ展開を辿っている。
問題があったのは昨年2月のこととされ、中居氏に関する報道が出た後に起こした問題ではないとはいえ、このタイミングでの発覚は「最悪」と言うしかない。テレビ局の上層部の人間がこの有様では性暴力に関してまともな報道が望めるとは思えない。フジにせよカンテレにせよ、これを機に自局の体制を見つめ直してほしいものだが、自浄作用は働くだろうか。