昔からクルマ媒体では「迷ったらとりあえず1000km走る」という伝統があります。理由は「これだけ走ればいろいろなことが見えてくる」から。私も編集部員時代は複数台のクルマの撮影で伊勢や金沢などに行きましたし、出張は本州だと基本的にクルマ移動でした。日帰りで東京から名古屋経由で岐阜県高山市まで往復(1000kmほどの行程)したこともありました。

 昔からそんなことばかりやっているのでロングドライブは苦ではないのですが、今回のベルランゴでの移動は本当に楽でした。

西宮山口ジャンクションで阪神高速7号北神戸線に入る。この時点でまだ雨が降っていますが、ベルランゴは安定して走ります西宮山口ジャンクションで阪神高速7号北神戸線に入る。再び雨が降りだしましたが、ベルランゴは安定して走ります Photo by AD Takahashi

1.5リットルのディーゼルターボなのにパワフル

 まずエンジン。わずか1.5Lのディーゼルターボなのに本当に力強いので、終始ゆとりをもって走ることができました。上り坂や追い越しなどでアクセルを強く踏み込んで走る時間が続くと意外に肉体的負担が大きくなるのですが、そういうシーンがほとんどありませんでした。

秀逸な1.5Lディーゼルターボ秀逸な1.5Lディーゼルターボ Photo by A.T.

 もう一つがシート。ロングドライブだと休憩でクルマから降りると腰が痛くてかがんでしまうことも少なくありませんが、ベルランゴはそれがない。3人がけの2列目シートも独立タイプなので、たくさんの荷物を積んで大勢で遊びに行くことが多い人には心からおすすめします。