ただし、長時間ぐっすり眠ってはリズムが崩れてしまいます。理想の仮眠時間は30分以内。この30分を充実させるのがミルクティーです。仮眠の前に飲むことで、早く眠りに入ることができ、目覚めがすっきりします。

 ポイントは、眠りに入りやすくする「トリプトファン」(ミルクに含まれる)と、目覚めるために必要な「カフェイン」(紅茶、コーヒーに含まれる)の両方が入っていることです。

 眠いままの頭で「疲れたな」と思いながら仕事をしても、効率は上がりません。日中に疲れと眠さを感じたら、積極的に仮眠をとるように心がけましょう。

ホットコーヒーで
腸から幸福物質を出そう

●幸せ物質の分泌量を増やす効果がある。

●朝の目覚めに飲むと、眠気を覚まし、すっきりした気分に。

●気分が落ち込んだときの気付け薬にもなる。

●1日7杯以上はカフェインの摂りすぎになる。
書影『オトナ女子の不調をなくす自律神経整え方BOOK』(小林弘幸、SBクリエイティブ)『オトナ女子の不調をなくす自律神経整え方BOOK』(小林弘幸、SBクリエイティブ)

 心身の疲れを癒す1杯のコーヒー。コーヒーに含まれるカフェインが交感神経を活性化し、眠気を覚まし気分をすっきりさせてくれます。そのほか、末梢血管を拡張させる作用による血流アップ効果や、大腸のぜん動運動を誘発するため便秘解消、腸内環境の改善にも効果を発揮するのです。

 注目すべきは、腸壁で作られるセロトニン、またはドーパミンといった幸せ物質の分泌量を増やす効果があるということ。これはハーバード大学の研究で実証済みで、同大学の調査ではコーヒー愛飲者はうつ病患者が少なく、1日2~4杯飲むと自殺リスクが半減するとの報告もあります。

 忙しいときこそ、ホットコーヒーでひと休みする息抜きも必要です。