まずは、相手を肯定する褒め言葉や感謝や共感などのポジティブなのユーメッセージから始めてみましょう。これにより、相手に好意的に受け入れられ、ユーメッセージを使うことへの抵抗感も少なくなります。
<相手を肯定するユーメッセージ>
「あなたに会えたから助けられた」
「あなたの気遣いに驚いたわ」
「あなたは本当にいつも丁寧な仕事をするね」
「あなたも同じ考えだったから安心した」
「あなたに頼ったことで成果が上がった」
慣れてきたら「確認や心配の声がけ」などを実践してみてください
「あなたの役割は○○という理解でいいですか?」
「あなたは今、少し疲れているように見えるけれど、大丈夫?」
「この件について、あなたも何か情報を持っている?」
「今、あなたが困っているように見えるけど、私にできることがあれば言ってね」
ユーメッセージは客観的な事実を伝えるのに適していますが、使い方を間違えると相手を批判したり、攻撃したりする印象を与えてしまうことがあるので注意が必要です。
客観視スキルは、自分の主観をいったん置いて、事実を冷静に捉えることから始まります。ユーメッセージの練習を通じて、相手の行動や状況を感情抜きで描写する力を養い、より的確な状況判断や問題解決につなげていきましょう。
子どもへの声がけが重要
そして、子どもへの声がけはとても重要です。
「私はこう思ったよ。」
「あなたはこう考えたんだね」
「あなたはどうして怒ってるの?」
「私からは怒っているように見えるよ」
「私はあなたの笑顔をみると幸せな気持ちになるよ」
「あなたは今、とても楽しそうに笑ってるよ」
アイメッセージとユーメッセージを意識した声がけが、子どものメタ認知スキルを育てる基礎となっていくでしょう。
多面的な評価は、私たちの日常生活にすでに深く根付いています。
初めてのレストランを選ぶ際には、口コミサイトの評価を参考にすることが一般的ですし、旅行の際には、星の数で評価されるホテルを選ぶだけでなく、口コミも重視します。どの映画を観るか決める時も、受賞マークだけでなく、他の評価もチェックするでしょう。
私たち自身がさまざまな場面で評価を参考にしているように、私たちもまた、あらゆる場面で評価されることを意識していく必要がある時代になりました。
自身の評価は、コミュニケーション力を最大限に生かすことで大きく向上させることができます。ぜひ、コミュニケーションスキルを磨き、自己を高めてください。