ドライバーさんの
スゴ技に感動!

 この作業をしながら「東南アジアの日本食レストランに輸出するのか。現地で食べたらいくらぐらいするんだろう? かなり高いはずだけど、それでも買う人がいる……どんどん豊かになっているんだな。あと、かなり円安になったから買いやすくなっているのかな?」など、あれこれ考えてしまいました。

 ずらりと並べた100箱ぐらいの発泡スチロールへ魚の仕分けを終えたら、次はそれぞれの箱の中に業務用の大きな保冷剤をセットしていきます。全ての箱に保冷剤が入ったら、蓋を閉めて養生テープで蓋と発泡スチロール箱の間を貼って梱包し、完成。僕も見よう見まねでテープを貼っていきますが、他の社員さんやパートさんたちは僕の3倍ぐらいのスピードで貼っていくのでその早さに驚かされました。

 梱包が終わった後はそれぞれの箱の重さを測ります。大きな業務用はかりに乗せて「15番、12キロ」などと読み上げていき、それを社員さんがリストに記録していきます。どんどん測れるよう、次に測る箱を担当の方の横に運ぶのが僕の役目。そこそこ重いものを上げ下げするので結構しんどいですが、気合で乗り切りました。

「じゃあ、こっち来て」と言われてパートさんと市場の駐車場エリアへ移動。そこには横付けされた運送用のトラックがあり、社員さんがフォークリフトで持ってきた梱包済みの発泡スチロール箱をトラックの荷台にどんどん積んでいきます。

 ドライバーさんに箱を手渡しすると、まるでパズルを組み立てるようにきれいに荷台に積み込んでいくので驚かされました。現場現場ですごいスキルを持った人に出会えることも、スキマバイトの魅力の一つです。

 大量の発泡スチロール箱の積み込みが完了し、再び市場内へ。翌日使う分の発泡スチロール箱を組み立て、ターレットトラックの荷台に設置してこの日のお仕事は完了となりました。現場の皆様にごあいさつして更衣室へ戻ります。

 道中、社員さんとちょっとおしゃべり。「市場の人は荒くれ者の怖い人ばっかりだと思っていましたけど、みんないい人たちでした。とてもよくしてくださって最高でした!」と言うと「うちは割とゆるいですから。でも怖い人も別の会社にはいたりしますよ」とのこと。それはそれで興味が出てしまいました。いつかチャレンジしてみようかな?

 着替えと退勤手続きをし、社員さんにお礼を言って豊洲市場の一般エリアに戻った僕。朝からみっちり働いてお腹が空いたので、豊洲市場内の名店でちょっとお高めの海鮮ランチを食べてから帰宅しました。バイトで得たお金はだいぶ減っちゃったけど、大満足の豊洲市場スキマバイトでした!

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