新卒で働く若者はなぜすぐに
転職を考えてしまうのか?
ギャップが大きいのが、Q5の「就職先で重視すること」だ。子どもは「給与」、親は「仕事内容」をそれぞれ7割以上が重視。さらに子どもは「福利厚生」「勤務地」についても5割以上が重視。親よりも実利的な視点で就職先を選んでいることがうかがえる。
Q6の「希望勤務期間」を見てほしい。子の1位は「希望はない」の約34%だが「3年以上10年未満」が約27%、「定年まで」も約23%だ。
「最近の調査では、学生は実はできれば長く働きたいと思っているという結果が出ています。その一方で、入社後に研修が終われば手厚いフォローがなくなるのは当然なのに、途端に自分が期待されていない、向いていないのだと転職を考えてしまう。これまで家庭でも学校でも就活でも、ずっと手厚くフォローされてきた彼らには、これも不満の原因になってしまうのです」(佐々木氏)
早期退職の増加には就活の早期化も影響があると佐々木氏は言う。あまりにも早く就職が決まってしまうと、就職自体を軽く見る気持ちが生まれる。「この会社に就職したい」という強い思いを持つ前に内定先を決めてしまうから、簡単に辞めてしまえるというのだ。
アンケート概要
ダイヤモンド社「ダイヤモンド・オンライン」ユーザーへの「お子さんの就職に関するアンケート」、ダイヤモンド・ヒューマンリソース(ダイヤモンド就活ナビ)会員への「就職に関するアンケート」(共に2025年9月22日~10月10日実施)より。就活生の子がいる親(保護者)世代と、大学1年生から大学院2年生(就活生)までが対象
【回答者属性】
●親世代 有効回答数:161件(男性=68.32%、女性=29.19%、未回答=2.48%)。年代:30代=1.24%、40代=18.01%、50代=52.8%、60代以上=27.95%
●子世代 有効回答数:99件(男性=48.48%、女性=49.49%、未回答=2.02%)。学年:大学1年=2.02%、大学2年=4.04%、大学3年=32.32%、大学4年=30.30%、大学院1年=22.22%、大学院2年=9.09%












