佐藤 正直なところ、5年後の自分の姿について明確にはつかめていません。今の会社であれば、いろいろなチャンスはあると思っています。

 商社の機能は、かつては仲介業でしたが、現在は「ものづくり」「新規事業創造」といった領域へシフトしています。そうした変化の中で、私が目指すのは事業創造に関わることです。

 自分が投資した事業が成長し、社会に影響を与える、あるいは海外で現地法人を設立し、地域産業の発展に貢献する、そのような「何かを生み出し、形として残すビジネス」に携わりたいと考えています。

 自分が中心的に関わったプロジェクトが普及・発展する喜びを味わいたいです。

就職後に後悔しないために
就活生が大切にすべきこと

――素晴らしいですね。最後に、現在就活に取り組んでいる皆さんへ、励ましの言葉をお願いします。

しま 就活中は将来への不安もあり、社会人ってつらそう……と思っていました。しかし実際に自分がなってみると、学生時代とは異なる楽しさや充実感があります。

 それはなぜかと考えてみると、就活を全力で走り抜けたからだと思います。就活は、希望企業に採用されるためのものではなく、自分と深く向き合える時間でした。

 就職活動を通して自分という人間を知り、就職先を決断すれば、後悔は生まれないし、その先の社会人生活も楽しめますよ。

中村 自分らしくあることを何より大切にしてほしいですね。自分が本当に進みたいと思う姿をありのままに表現できれば、それに共鳴する企業や人が必ず存在します。

 そのためにも、自分がどのような会社や人たちと相性が良いのか、自分の強みや弱み、大切にしている価値観は何かといった点を言語化する。その過程を通じて初めて、企業選びの軸が見えてくるのだと思います。自己分析に逃げずに取り組んでください。

 就職活動はこれから長く続く自分のキャリアを選択するプロセスであり、本来、楽しいものだと思います。未来の自分のために楽しんで取り組んでください。