機関投資家の動きも
知っておけば勝率アップ!
また、外国人投資家の次に影響力があるのは、仕事で株の売買をしている「機関投資家」という人たちで、それが市場の3割を占めています。いわゆる投資のプロという人たちで、投資信託のファンドマネジャーや、生命保険会社など大きな会社の運用部の人が会社や他人のお金を運用しています。
詳細はあとで解説しますが、このプロと呼ばれる人たちは視点を変えれば、「雇われサラリーマン」で「顧客からの資金を預かって運用する」という立場のため、投資においてやや不自由な立場にあります。個人投資家のような自由な売買ができないケースが多く、彼らの動き方を知っていれば、個人投資家が勝てるチャンスはたくさんころがっているのです。
これからは株を
「買わないリスク」が判明!
2012年に誕生した安倍政権はインフレ(物価上昇)を起こすと宣言しています。デフレ(物価下落)下であれば、現金を持っていることがいちばん強かったのですが、インフレの場合、強い資産は「株」と「不動産」です。
インフレとは物価が上昇することですから、たとえば2000万円で買えた家が、2%のインフレになると、1年後には2040万円出さないと買えなくなるということです。つまり、実際に投資をしないで「預貯金だけ」というのは、インフレになると実質の資産が目減りしてしまい、投資をしないリスクのほうが大きくなる可能性があります。
ですから、今後は誰にとっても「投資」が必須になっていくことは間違いありません。少額でよいので、少しずつリスクを取って投資をしていくことが、これからの将来不安を払拭していくことになると思います。
お金を増やすには「自分の収入を増やす」か「お金に働いてもらう」しかありません。自分の給料がアップするのを目指すのはもちろんですが、もう1つの収入源として、株式投資をしてお金に働いてもらいましょう。
個人投資家におすすめの
中長期投資
こうした今までの私の経験をふまえて本書で推奨しているのは、リスクをできるだけ抑えて、本業の合間、週末の余暇にできる中長期投資です。いくつかの基本ルールを守っていけば、無理をしないで相場の変化に対応していけるため、初心者の方や久しぶりに株式投資をする方でも、十分に利益を狙っていけます。
これまで株式投資をお休みしていた人も、そろそろ始めてみたいと思っていた人も、乗り遅れるのは損です。いきなり、株高が来てしまった今、この流れはどこまで続くのかという不安もあるかもしれません。しかし、世界中で金融緩和が行なわれている影響から考えて、あと2、3年は続くのではないかと私は予想しています。しかしこの株高も、いつかは必ず終わります。ですから、少しでも早くスタートして、相場全体が下がってきたらいち早く逃げ切る。それが一番の得策なのではないでしょうか。
本書ではあなたに福を授ける「福の神」として、勝てる「教え」を伝授しています。また、何を買ったらいいかわからないという読者のみなさんのために、特別に「福袋」として、巻末に値段別「銘柄詰め合わせ」を紹介しました。予算に応じた詰め合わせパック「10万円」「30万円」「50万円」「100万円」の各コースをご用意しています。全銘柄、お楽しみの「株主優待」付きのものを推奨しました。
ぜひ、本書で幸運をつかんで、ザクザク儲けてください!
次回は7月24日更新予定です。
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