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ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#24では、スーパー・百貨店業界の予測年収を独自に推計し、全21社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
スーパー・百貨店の3年後の年収は?
21社のランキング
インバウンド需要の復活や底堅い富裕層消費などで、百貨店業界の業績が堅調だ。三越伊勢丹ホールディングスの2026年3月期の営業利益は前期比5%増の800億円となり、3年連続で過去最高を更新した。また、高島屋、J.フロント リテイリングの26年2月期の純利益は2社共に5期ぶりの減益となったものの、27年2月期は持ち直す見込みだ。
スーパー業界も、物価上昇を背景とした単価上昇や利幅が確保できるプライベートブランドの拡充などで業績を伸ばす企業も多い。ライフコーポレーションは、26年2月期に2年連続で最高益を更新した。
一方、消費者の節約志向は根強いものがある上、中東情勢の悪化といった新たなコスト要因も現れている。今後も、競争力の高い商品・店舗づくりやコストコントロールの巧拙が問われる。
では、スーパー・百貨店業界における各社の将来の年収はどうなっているだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、25年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月~28年3月期の年収を大胆予想した。
具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。
今回は、スーパー・百貨店の21社をランキングにした。
労働集約型である一方、賃金が低いとみられてきた産業なだけに、ここ数年、各社で賃金アップの動きが続いている。
三越伊勢丹ホールディングス、エイチ・ツー・オー リテイリング、J.フロント リテイリング、高島屋、丸井グループ、セブン&アイ・ホールディングス、イオン、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス、アクシアル リテイリング、ライフコーポレーション、バローホールディングス、平和堂、ベルク……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。







