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ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#17では、外食業界の予測年収を独自に推計し、全36社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
“低年収”イメージを覆せるか
外食業界の予測年収ランキング
新型コロナウイルスの感染拡大による混乱が収束して以降の人流回復や、値上げの浸透により、外食各社の業績は好調が続いてきた。
例えば、「すき家」などを運営するゼンショーホールディングスは、2026年3月期の営業利益を前期比9.1%増の820億円と見込む。すき家の異物混入問題の影響を受けたものの、増益を確保した。また、すかいらーくホールディングスは25年12月期の営業利益が前年比23.9%増の300億円、サイゼリヤの26年8月期の営業利益見通しは下方修正をしながらも前期比17.4%増の182億円といずれも好調だ。
一方、懸念材料も多い。長引く円安や物価高によるコストアップが経営を圧迫しているほか、断続的な値上げによる消費者の“値上げ疲れ”も表面化している。今後は一層、消費者に受け入れられるシビアな価格戦略が求められる。
そんな外食業界だが、各社の将来の年収はどうなっているだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、25年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月~28年3月期の年収を大胆予想した。
具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。
今回は、外食業界の36社をランキングにした。
外食産業は労働集約型で、かねて“低年収”業界と見られてきた。だが、人手不足が深刻化したり、海外事業などをにらみ優秀な人材を確保したりする狙いから、トップ企業を中心に積極的な賃金の動きも見られる。
ゼンショーホールディングス、すかいらーくホールディングス、吉野家ホールディングス、FOOD & LIFE COMPANIES、くら寿司、Genki Global Dining Concepts、トリドールホールディングス、ロイヤルホールディングス、サイゼリヤ、モスフードサービス、クリエイト・レストランツ・ホールディングス、エターナルホスピタリティグループ、SFPホールディングス、ヨシックスホールディングス、ハイデイ日高、王将フードサービス、壱番屋、ドトール・日レスホールディングス、サンマルクホールディングス、コメダホールディングス、物語コーポレーション、あみやき亭、フジオフードグループ本社……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。







