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ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#25では、倉庫・運輸業界の予測年収を独自に推計し、全20社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
運輸業界の3年後の予測年収は?
20社のランキング
トラックドライバーの労働時間規制が強化された、いわゆる2024年問題以降、運輸業界ではコストアップや人手不足などに悩まされている。価格転嫁が進む一方、人件費の高騰などが利益を圧迫する構造となっており、プライシングやオペレーションなどの巧拙により、企業間での格差も広がりつつある。
例えば、ヤマトホールディングスの26年3月期の決算は、営業利益が前期比約2倍となる283億円だったが、期首予想の400億円からは大きく未達となった。一方、佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは、26年3月期の営業利益が前期比2.7%増となる902億円で、堅調な業績となった。
また、26年度はホルムズ海峡の封鎖による燃料費の高騰といったリスクも待ち受けており、その動向は予断を許さない。
では、そんな運輸業界における各社の将来の年収はどうなっているだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、25年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月~28年3月期の年収を大胆予想した。
具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。
今回は、倉庫や物流をまとめた、倉庫・運輸業界の20社をランキングにした。
年収面で見ると、高年収企業として知られているのが財閥系の倉庫企業だ。三菱倉庫、三井倉庫ホールディングス、住友倉庫は、いずれも平均年収が約800万~900万円であり、就活戦線でも“穴場”として知られている。
ヤマトホールディングス、SGホールディングス、センコーグループホールディングス、セイノーホールディングス、SBSホールディングス、鴻池運輸、AZ-COM丸和ホールディングス、福山通運、上組、三菱倉庫、三井倉庫ホールディングス、住友倉庫……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。







