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ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#19では、建機・工機業界の予測年収を独自に推計し、全32社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
建機・工機業界の予測年収
トップは1000万円超え
建設機械業界の業績は堅調なものの、全体の見通しは決して明るくない。日本建設機械工業会によると、2025年の建機出荷額は前年比1.3%減の3兆4124億円となった。輸出向け出荷額は微増だったものの、国内向け出荷額が約5%減。輸出向けの中でも、北米はトランプ関税の影響から8.3%減と大幅に減少した。
例えば、コマツの26年3月期の営業利益は前年比13.7%減となる5673億円で着地した。インドネシアを中心としたアジアでの販売低迷が響いたほか、トランプ関税によるコスト増も収益を押し下げた。
26年も関税を含めた米国の動向の不透明さが続くほか、国内も人件費・資材価格の高騰などを背景とした需要の停滞により先行きは厳しい。
そんなコマツに代表される建機業界だが、各社の将来の年収はどうなっているだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、25年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月~28年3月期の年収を大胆予想した。
具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。
今回は、建機のほか、工作機械、農業機械といった産業機械をまとめた、建機・工機業界の32社をランキングにした。
ランキングトップは1000万円を超える予測となった一方、業界全体としては年収が下降傾向に。必ずしも好調とはいえない動向も浮き彫りとなった。
コマツ、日立建機、ファナック、クボタ、DMG森精機、オークマ、FUJI、牧野フライス製作所、芝浦機械、マキタ、マックス……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。







