こう伝えれば、チームを意識するようになる
部下の中には、個人の業績はすばらしいのですが、チーム全体のことを意識しない部下もいます。
こんなタイプに響くのは、次の3点です。
1.「会社のため」より「あなたのため」
終身雇用制が崩壊した現在の職場環境においては、「会社のために」「チームのために」がんばってくれと言ってもなかなか彼らには響きません。
一方、彼らは自分自身を磨く活動には積極的です。そこを磨けるよという言い方にすればいいのです。
例えば、「成功体験やノウハウをチームに注入することで『伝え方』を学べる、後輩やメンバーをまとめる『リーダーシップ』を学べる」という言い方です。昇格や昇給を散らつかせるよりも、この言い方のほうがモチベーションを上げます。
2. 頼りにしている・力を貸してほしい
誰しも頼られたら、悪い気はしません。年下の部下に対してならば、上司自身がチームをまとめて役立った経験があると自己開示します。
一方、年上の部下にこのような言い方をしてしまうと、「上から目線」に感じられるかもしれません。年上の部下には、その部下の得意な部分を挙げ、「力を貸してほしい」という言い方がよいでしょう。
『伊藤流』といったように個人の名前に「流」をつけると、頼られているなと部下のプライドをくすぐることもできます。
3. 否定形ではなく、肯定形で話す
「こうすれば昇格できる」の肯定的な言い方ならまだしも、「こうしないと昇格できない」の否定的な言い方は避けたほうがいいでしょう。否定的な言い方だと、やらされ感が出てしまい、部下のやる気も落ちてしまうでしょう。