皆さんはじめまして。株式会社ギブリーの山川雄志と申します。
今月から2014年4月までの約5ヵ月間、学生の就活や新卒採用というテーマで寄稿させていただきます。これまでの500社以上の企業の新卒採用支援、1万人以上の就活生のキャリア支援で培ってきた経験やノウハウを元に、就活生の方が知っておくべき「採用担当者のホンネ」や、「大切にしたいキャリアへの考え方」を発信しつつ、不条理で不透明な就活/新卒採用の在り方にサクサク切り込んでいきますので、是非ご期待ください。
と、いうことで本日は「就活解禁」について。
迫りくる冬を目前とした今、“解禁”という言葉を聞けば一般的にボジョレーヌーヴォーを思い出す訳ですが、大学3年生と修士1年生たちは、「ひゃー!就活始まるーぅ!」という戦々恐々とした心持ちでこの言葉と対峙しているようです。
「就活解禁」という言葉はおかしい。
「就活解禁」という言葉を耳にしたことのある方は多いと思います。
これは、経団連が定めた「倫理憲章」というものが発祥です。
この倫理憲章、語感がそもそも「えっ、それ大正デモクラシー関連のやつだっけ?」と思わせるような古臭い感じがありますが、一体何だったのかを簡単に説明します。
ちなみに、今年の7月にとうとうこの「えっ、それ室町幕府が制定したやつだっけ?」と勘違いさせる古臭い単語は、『採用選考に関する指針』と名称が変更されました。
なぜ最初からそういう名称にしなかったのかは、この際不問とします。
詳しくは、経団連のサイトをご確認いただくのがよいのですが、簡単に言えば「就活の時期が長くなると、みんな勉強する時間なくなるよ!学生の本分は勉強することなんだから!留学も行った方がいいし!だから企業は学生の気を遣って採用期間を短くしようよ!」ということです。
ご存知の方も多いかと思いますが、2016年卒予定の大学2年生たちを対象とした採用活動は、3月1日以降広報活動開始、8月1日以降選考活動開始と後ろ倒しにすることになりました。