要はきみが
失敗から学べる人なのか
ネガティブな話を面接官にすればいい、という意味ではない。
失敗から、きみ自身が何かを学んだ人かどうかを伝えよということ。
弱みや挫折と向き合うことは、一見、苦しいことに感じるかもしれない。
それを語ってしまったら、自分の評価がガタガタと下がってしまうように感じるよね。バレないようにしたい、そんな気持ちのほうが前に出てくるかもしれない。
99%の大学生はそんな気持ちから、取り繕った自己PRでその場を乗り切ろうとする。 小手先の成功体験を語ろうとする。いかに自分がすごいかを、盛って話そうとする。
でも、それではきみの魅力は伝えきれない。
他の人と同じ、五十歩百歩のアピールにしかならない。
勇気を出してほしい。本当はきみも心のどこかで
その必要性に気づいているはずだ。
過去と向き合って
輝きはじめた学生
例えばBくん、
大学受験に失敗し、大学生活を充実させることに失敗し、公務員試験と就活に失敗し、就職留年を決意して我究館に入ってきた。
はじめて会ったときには、「自分は何ひとつうまくいったことがない」等、あまりに後ろ向きな発言しか聞くことができなかったので、驚いたほど。
しかしBくんは、いままですべて中途半端だった自分を悔やみ、
「なぜダメだったのか、どうすればもっと頑張れたのか」を我究し続けた。
その結果、時間の使い方を変えること、やりたいことにドンドン挑戦する習慣を作ること、外面からも気持ちを切り替えるために日焼けをしたり、オシャレに気を使うことを徹底して行なう。
入館から半年経ち、就活を終える頃にはまるで別人のように内面、外面ともに成長を遂げていた。
結果、自分が就職留年を通してどれだけ努力し、どれだけ成長できたのかを飾ることなく語り、大手ハウスメーカー、商社、コンサルに内定をし、商社に進んでいく。
内定報告の際に「本当に成長したね!はじめて会った頃は……」と話そうとする僕に、すっかりイケメンでいい顔つきになったBくんが、恥ずかしそうにはにかむ表情は今でも胸に刻まれている。